「世界から猫が消えたなら」の原作者で、映画プロデューサーの川村元気による小説「億男」を実写化した本作。2015年に本屋大賞にノミネートされた原作は、累計発行部数が56万部を突破している。ゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズの開発に携わってきた渡部辰城が大友と共同で脚本を手がけた。
本作の主人公は兄が3000万円の負債を残し失踪して以来、図書館とパン工場で働きながら借金を返済している一男。家族にも愛想を尽かされた一男は、ある日3億円の宝くじを当てる。一男は宝くじの高額当選者たちが悲惨な人生を送っているという記事を読み、大学時代の親友で億万長者になった男・九十九にアドバイスを求めることに。久しぶりの再会に浮かれ酔い潰れてしまった一男が目を覚ますと、3億円とともに九十九は姿を消していた。
一男を演じる佐藤は「お金に関しての目から鱗が落ちるような台詞の数々に、僕自身も一男と共に、お金というものに対して人生で初めてこんなにも考えを巡らせました」とコメント。九十九役の高橋は「お金があれば幸せなのか、お金がなくとも幸せなのか」「この度参加させていただきます『億男』の劇中にも、それぞれに答えを求める人間が出てきます。全てを手に入れられるのに全てを諦めているような導きの神のようで、迷える子羊のような九十九という魅力的な人間をこの大友組で作れること、幸せです」と語っている。なお藤原、北村、沢尻、池田の役どころは明らかになっていない。
撮影は5月中旬まで実施され、10月19日より全国でロードショー。また原作小説の文庫版が3月9日に発売される。賞金100万円が当たるキャンペーンも実施中のため、気になる人は文藝春秋の特設サイトで確認しよう。
佐藤健 コメント
主人公の一男は、どん底の借金生活から一転、宝くじで3億円が当たったことをきっかけに、様々な“お金のスペシャリストたち”と出会い、話を聞き、葛藤しながら、正しいお金の使い方を模索していきます。お金に関しての目から鱗が落ちるような台詞の数々に、僕自身も一男と共に、お金というものに対して人生で初めてこんなにも考えを巡らせました。すでに年始にモロッコでのロケを終えまして、相変わらずの大友組のスケールの大きさと一生さんの芝居の巧妙さに震えおののいておりますが、なんとか食らいついていきたいと思います。曲者揃いの“お金のスペシャリストたち”のキャスティングにもご期待ください。
高橋一生 コメント
お金があれば幸せなのか、お金がなくとも幸せなのか
世界には多くの人がいて、人の数だけ正解があるように感じます。
この度参加させていただきます「億男」の劇中にも、それぞれに答えを求める人間が出てきます。
全てを手に入れられるのに全てを諦めているような
導きの神のようで、迷える子羊のような
九十九という魅力的な人間をこの大友組で作れること、幸せです。
共演者の方々、携わるスタッフの方々と共に、お金と幸せを巡る旅を充実させたいと思います。
大友啓史 コメント
「龍馬伝」から「るろうに剣心」三部作と、濃密な時間を一緒に走ってきた佐藤健君と四年ぶりの現場。しかも、初めての現代劇。既に終えたモロッコ撮影では、お金に振り回される等身大の青年・一男を、ニュートラルに魅力的に演じてくれています。「3月のライオン」に続いての高橋一生さん、今回の九十九役は、彼の豊潤な引出しの中から、贅沢に、そして多面的にその魅力を引っ張り出す絶好の役だと思います。お金をめぐる「地獄めぐり」のストーリーに相応しく、一筋縄ではいかない役者たちが揃いました。主人公一男の冒険、僕自身が誰よりも楽しみにしています。ご期待ください。
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佐藤健と高橋一生「億男」で初共演、
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