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本作は、2015年8月にオランダ・アムステルダムからフランス・パリへ向かう特急列車タリスで起きたテロ事件を題材とする物語。イスラム過激派の男に立ち向かったアメリカ人旅行者、
イーストウッドはストーンたちを起用した理由について「彼らの顔はとてもユニークで好感が持てたから、この挑戦はとても面白いものになると思った。もし自分たちがうまくやり遂げられたらね」とコメント。「うまくやれなければ、ひどいものにもなり得ると感じた(笑)。少しの間考えたが、結果的に私はやると決めたんだ」と語る。
演技とは何かという質問に対してイーストウッドは「演技は数学のようにやることができないもの。正解がなく、感情的なものだ。知的な芸術形式ではない」と回答。「どちらかというと内面を見つめるもので、試行錯誤を繰り返し、コーチをしてもらったりしながら身に付けていくんだ。よく考えなくてはいけないが、考え過ぎてもいけない」と続ける。
さらにイーストウッドはアメリカの新しい世代や未来について「とてもタフな状況を迎えている。アメリカだけじゃなく世界中がそうだ。私たちは異常な時代を生きているように感じる」と述懐。「でもそのことを考え過ぎたら、落ち込んでしまう。我々は前を向いて進まなければならない。この映画で描いた出来事には、素晴らしい結末がある。語る価値のあるストーリーだと思えたんだ」と話した。そして今後俳優活動を行うことがあるかという質問には「いい役があったら、可能性はあるよ。でもいい役というのはあまりたくさんはないんじゃないかな? そういう機会が巡って来ることはあるかもしれない。でも、私はゆっくりと物事を決めたい。歩いていって決断すればいいんだ。走る必要はないんだよ」と答えた。
「15時17分、パリ行き」は3月1日より東京・丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほかにて全国ロードショー。
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