「ピアニストを撃つな!」では、浅野が極悪人のマッドドッグ(大門)、満島がジョー、馬場が“全力で走る女”フジコ、稲垣がピアニストのゴローを演じる。撮影について聞かれた園が「ものすごくいいバイブレーションで撮影してます」と話すと、稲垣は「園監督の映画はずっと拝見していたので、その世界に自分が入るのは夢みたいです。現場では監督からゴローさんって呼ばれてるんですけど、たまに吾郎ちゃんって呼ばれるんです。それがうれしい」と笑顔でコメント。まだ撮影がスタートしていないという浅野は「見ての通り面白い役なので、めちゃくちゃやれればいいなと」と意気込みを語る。
園の演出について聞かれた稲垣は「リズムが気持ちいいんです。なので気持ちを持って行きやすい」と説明。自身と同じ名前のゴロー役を務めることに関し「日頃から演じているみたいなところがあるじゃないですか、こういう世界って。だからそんなに違和感はないです。まあ皆さん、本当の僕は知らないと思いますが」とニヤリとした表情で述べる。また園は「従来の吾郎ちゃんのイメージを尊重しつつ、ちょっと際どい感じで。シャワーシーンもあったりなんかしてね。いろんな挑戦をしてます」と作品の見どころを明かした。
続いて浅野に、脚本を読んだときの心境に関する質問が飛ぶ。「実はね、脚本読まないようにしてるんですよ。みんながなんとかしてくれると思って」と言うと、稲垣は「マッドドッグですからね。そんなこと考えない」と楽しそうに浅野を見やる。「脚本を読まずに(撮影に)臨まれてるんですか……?」と司会者に続けて尋ねられると、浅野は「いや読んでますね」と正直に話し笑いを誘った。また映画全体のストーリーを聞かれるも、浅野は「僕はマッドドッグなんで、マッドドッグのことしか考えてない」と一刀両断。園は「それでいいんじゃないですかね」と浅野と笑い合った。
「新しい世界へ入っていくことにワクワクする」と興奮気味に語る満島。「みんなが挑戦していることに加担できるのがうれしくて。新しいことをしてくれる先輩に付いていかないと、という気持ちです。(髪の毛を指差しながら)めっちゃワクワクしてるからこうなっちゃった。そうじゃないとここまでやらないです」と熱い思いを伝えた。園から「1年、棒に振ったよね」、稲垣から「ほかのお仕事大丈夫なんですか?」と聞かれると、満島は「これでいいんです!」「もう関係ないです。これに懸けてるんで!」と自分に言い聞かせるように強くアピールし、会場にいる人々の爆笑をさらう。
馬場は自身が着用する胸元の開いた衣装について「すごいですよね」と少し恥ずかしそうに話す。この取材が行われた当日の朝に馬場との撮影に臨んだ稲垣が「朝からドキドキしました。顔を近付けるシーンもあって、目に焼き付いちゃいました」と振り返ると、馬場は「本当ですか? ありがとうございます」と笑顔に。続けて「フジコという名前で、皆さん想像する方がいると思います。(本作のフジコは)奔放でかわいらしい女の子です」と自身の役柄を解説した。
「ピアニストを撃つな!」のほか、山内ケンジと香取がタッグを組んだ「慎吾ちゃんと歌喰いの巻」、太田光がメガホンを取り草なぎが出演する「光へ、航る」、児玉裕一が監督を務め、クソ野郎★ALL STARSがキャストに名を連ねた「新しい詩(うた)」で構成されている「クソ野郎と美しき世界」。自身の監督作以外の短編について問われた園は「太田には負けねえぞ」と意気込んだあと、「本気で言ってないですからね。太田監督いいねって、強く推薦したのは僕なので」と裏話を明かす。稲垣は「監督がそうおっしゃってるんで、草なぎくんには負けないぞと……合ってます? こんな感じでしょ?(笑) それで香取くんとは友好関係を結んで(笑)。まあいい意味で刺激し合ってます」と冗談交じりにコメント。そして「新しい地図では初めての作品で、そこに賛同してくれる方がいるのは本当にうれしいです。記念すべき第1弾として、メモリアル的な、忘れられない作品にできたらと思っています」と胸の内を伝えた。
「クソ野郎と美しき世界」は4月6日より2週間限定で全国公開。
※草なぎ剛のなぎは弓へんに前の旧字体、その下に刀
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