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本作は「犯罪史上もっともかわいい殺人犯」と呼ばれる“サニー”の狂信的信者に中学校教師・藤井赤理が拉致されることから始まる物語。赤理役を務めた北原は、「撮影から1年。映画のお話が生まれてから3年。時間はかかりましたが、かけた分だけ愛情がある作品。公開したらもう自分にできることはなくなるんじゃないかという寂しい思いもあります」と挨拶する。
赤理を“サニー”と呼んで監禁し、神格化していく柏原と小田を演じた瀧とリリー。瀧は完成作を観た感想を「監督に『これなんの映画ですか?』って(笑)。でも観た人はなんかねじ込まれると思う」と明かし、リリーは「アイドルという存在自体がちょうど過渡期になってる時期。みんなが妄想で描いていたことを実現化すると、これほどマヌケなものになるのかっていう。普通の犯罪映画と違って2人の計画にすごい穴がある。それが逆にリアル」と語った。
話は赤理が劇中で柏原と小田に着させられる衣装の話題に。リリーが「あんなペラペラの服着たの初めてでしょ。あれたぶんドン・キホーテで400円で売ってるよ」と茶化すと、北原は「確かにAKBの衣装は裏地もしっかりしてるので……」と応答。瀧も「あの衣装を着させちゃう柏原と小田のセンスのなさったら(笑)」と話し、笑いを誘った。冬の新潟で行われた撮影中、常に薄着で過ごしていた北原を、リリーは「あの衣装で生足でウロウロしてたのはすごい。俺と瀧なんてあんだけ着込んでるのに、乳首カチカチになってたからね」とたたえた。
続いてキャスト陣が印象に残ったシーンを述べていく。ネット上に現れる2人目のサニーを演じた門脇が、「リリーさん(小田)が料理してるときに、いきなりスローモーションになるシーンがあって」と語ると、リリーも「あそこのハイスピード撮影がこの映画で一番わけがわからない(笑)。ただ焼きうどん作ってるだけだからね」と賛同。また好きなシーンが完成版からカットされていたというリリーは、「カチコチになった死体を瀧(柏原)がドロップキックでふっ飛ばすシーンなんですけど」と明かし、「日活さんのほうであまりにもヒドいってカットされたらしい」と続けた。
最後に白石は「ずっとやりたい企画でした。藤井赤理にいろんなものを背負ってもらいたかった。北原さんは見事にやり遂げてくれた。そのことを考えると胸がいっぱいです」とコメント。北原は「現代のいろんな問題をたくさんぶち込んでいる作品です。そういったメッセージにも気付いてほしいですが、皆さんの心にどれだけ刺さるかわかりません(笑)。ただ純粋に白石さんが描くアイドル映画としても楽しんでいただけたら」と語り、イベントの幕を閉じた。
「サニー/32」は全国で公開中。
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