本作は、犯罪で生計を立てながら東京の下町でひっそりと暮らす一家の物語。日雇い労働者の父・柴田治を
池松が演じるのは、亜紀が働くJK見学店の常連客“4番さん”。柴田家の動向を監視する刑事を、いずれも是枝組初参加の高良と池脇が演じる。一家の子供たちを見守る駄菓子屋の店主役を務めるのは
是枝の過去作「海よりもまだ深く」にも出演した池松は「是枝監督には、何度でも作品作りに関わりたいと思わせてくれる作家性と力と人柄とユーモアがあります」とコメント。高良は「この仕事を始めた頃から憧れてきた監督なので。いつかご一緒したいと思い俳優を続けてきたので、目標が叶い嬉しかったです」、池脇は「以前から存じ上げている監督でしたので『あ、やっと会えるんだ』という喜びがわいてきました」とそれぞれ是枝組参加への感想を述べている。
「万引き家族」は6月より東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国でロードショー。
池松壮亮 コメント
出演依頼を受けて
とても嬉しく思いました。是枝監督には、何度でも作品作りに関わりたいと思わせてくれる作家性と力と人柄とユーモアがあります。
撮影に参加した感想
非常に短い時間で名前もない言葉も発しないという役でしたが、いつまでもこのままいれたらと思ってしまうような豊かな時間をいただきました。是枝組はいつでも高尚な映画作りをされていて、とても安心します。
高良健吾 コメント
出演依頼を受けて
この仕事を始めた頃から憧れてきた監督なので。いつかご一緒したいと思い俳優を続けてきたので、目標が叶い嬉しかったです。
撮影に参加した感想
これが是枝組かという演出を経験でき、興奮しました。現場に入ると必ずある緊張感ともいい距離感で接する事ができたのは、是枝組の雰囲気のおかげだと思います。是枝組の子役の子達と芝居ができたのも自分の力を試されてる気がして、参加日数は少なかったのですが貴重な経験でした。
池脇千鶴 コメント
出演依頼を受けて
以前から存じ上げている監督でしたので「あ、やっと会えるんだ」という喜びがわいてきました。
撮影に参加した感想
監督は、現場で台詞を追加して、その台詞を他の俳優さんがアドリブで答えるという生の反応を欲しがる方なんだなと思いました。そしてそれをとても楽しんでやられていて、どう転んでも正解ということも分かった上で、すごく絶妙な質問を書かれたり、生きたお芝居を、各々が持っている感性を引き出されるのかなと思いました。現場の雰囲気は、監督が穏やかな方だから、空気としては穏やかな空気でした。監督と何度もご一緒している方々をはじめとして、どんな演出にも答えていける、対応できるような現場でしたね。
是枝裕和 コメント
タイトルに込めた思い
この映画の企画がスタートした一年前から、僕の中でいろんなタイトルが浮かんでは消え、結局最初に付けたタイトルに戻りました。実は、万引きする人たちのお話であると同時に、万引きされた人たちの物語でもあるという二重の意味を込めたタイトルなのですが、そこは出来上がった映画を観て頂くとご理解頂けるのではないか、と思っています。
池松壮亮について
映画は二度目のオファーです。色気があるんですよね。佇まいに。
声がまた魅力的で。なのに今回は極端に台詞の少ない役をお願いしました。
それでもやはり、存在感は抜群でした。
高良健吾について
デビュー直後くらいに一度お会いしていて、真っ直ぐな瞳が印象的だったんですが、澄んだ瞳は健在でした。この物語の「家族」に出会い、彼自身が内包する「正義」が揺らぎ、刑事からひとりの父に変化する、その表現は見事でした。
池脇千鶴について
笑顔の本当に素敵な女優さんで、かねてから注目していましたが近作だとガラリとそんな先入観を吹き飛ばすような「そこのみにて光輝く」の演技が圧倒的でした。今回は、感情を抑えた役で、笑顔は一度だけでしたが、やはり素敵でしたねぇ。
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是枝裕和の新作「万引き家族」に池松壮亮、高良健吾、池脇千鶴、山田裕貴ら(コメントあり) - 映画ナタリー https://t.co/1kpadgJv4F