「聖なる鹿殺し」監督が制作語る映像公開、最初のアイデアは「父親を亡くした男の子」

「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」のメガホンを取ったヨルゴス・ランティモスのインタビュー映像が、YouTubeにて公開された。

本作は、美しい妻と2人の子供に恵まれた心臓外科医スティーヴンの生活が、マーティンという少年によって崩壊していくスリラー。スティーヴンをコリン・ファレルが演じ、スティーヴンの妻にニコール・キッドマン、マーティンに「ダンケルク」のバリー・コーガンが扮した。

このインタビュー動画でランティモスは、本作のテーマや制作過程について説明。「父親を亡くした男の子」であるマーティンのキャラクターからストーリーを作り上げていったことを明かす。前作「ロブスター」でも共同脚本を手がけたエフティミス・フィリップとともに物語を練り直す段階について「一番楽しい作業かな」と話すランティモスは、「編集と撮影、どっちが楽しい作業かと聞かれますが、どっちも嫌いと答えています（笑）。しかし作業の過程でエフティミスたちとアイデアを出し合い、物語を作っていくのはとても楽しいです」と語る。脚本段階ではキャストを想定していなかったというが、「ロブスター」に続いてタッグを組んだファレルに関しては「確かに彼は好きですよ。コリンの役柄は前作『ロブスター』より複雑でしたが、お互いを知っていることが大きな助けになったと思います」とコメントした。

「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」は3月3日に東京・新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにてロードショー。また本作の公開を記念して、新宿シネマカリテにて「ロブスター」が2月17日より1週間限定で上映される。