ダンボールアーティスト・
SXSWは、毎春開催される音楽や映画の複合フェスティバル。2016年には大泉洋の主演作「アイアムアヒーロー」がミッドナイターズ部門の観客賞を、X JAPANのドキュメンタリー「WE ARE X」が優れたタイトルデザインを有する映画に与えられるEXCELLENCE IN TITLE DESIGN部門の観客賞を受賞している。
「旅するダンボール」という仮の邦題が付いた本作は、世界27カ国を巡って捨てられたダンボールを集め、それを素材に財布を作るCartonと名付けられた島津の活動を切り取ったドキュメンタリー。島津は「段ボールと向き合ってきた8年間を詰め込んだCartonの今までの活動の集大成とも言える映画であり、『段ボール』という単なる素材という枠を超えた、心温まる物語が詰まっています」とコメントを寄せる。監督を務める岡島龍介は「撮影当初は映画のゴールが見いだせず四苦八苦しておりましたが、『温かい』をキーワードに物語がうまく絡み合い、求めていたゴールに到達できたのではないかと思います」と振り返っている。
なおCartonのアイテムを集めた展覧会が、3月19日まで東京・国立新美術館内にあるスーベニアフロムトーキョーで開催中だ。
※記事初出時より情報を追加しました。
島津冬樹 コメント
段ボールと向き合ってきた8年間を詰め込んだCartonの今までの活動の集大成とも言える映画であり、「段ボール」という単なる素材という枠を超えた、心温まる物語が詰まっています。この映画を通じて「不要なものから大切なものへ」というCartonのコンセプトが少しずつ広まっていけばいいなと思っております。
岡島龍介 コメント
とてもハートフルな作品に仕上がったと思います。撮影当初は映画のゴールが見いだせず四苦八苦しておりましたが、「温かい」をキーワードに物語がうまく絡み合い、求めていたゴールに到達できたのではないかと思います。撮影協力者、ロケーションなど様々なところでも人の温かさに触れ劇中以外のところでも「温かい」がキーとなりました。小さな日本の片隅でダンボール財布を作る島津氏がなぜ世界に注目されるようになったのか? 今世界が求めているのは何なのか? 是非この映画でその答えを探してみてください。
吉田大致(音楽担当)コメント
From All Cornersは、一人のユニークなアーティストの紹介を超えた、「生き方」や「愛」などの普遍的なテーマについて、私自身考えさせられる作品になりました。エンタテーメント性のあるドキュメンタリーフィルムに、映画音楽のアプローチで彩りを加えることは長年の目標でもありました。今回それがかない、さらにはSXSWへの正式出展決まり、大変光栄です。個人的には「サケボム」に続く2作品目の映画音楽の出展になりますが、今回初めて現地に足を運び、作品の反響やSXSW自体を直接体感できることにワクワクしています。世界の多くの方に映画を楽しんでいただければ幸いです。
汐巻裕子(プロデューサー)コメント
ただひたすら「好き」を追いかけたひとりのアーティストから放たれる「今」と「未来」の輝きを、ぜひ多くの人に感じてもらいたいという思いをスクリーンに焼き付けました。大切とは、人とものが関わって生まれるようだ、岡島監督のフィロソフィにも強く共感しました。島津くんにとっては、段ボールでしたが、あなたにとって、人生を変えるかもしれない「大切なもの」はなんでしょうか? そんな映画をワールドプレミアの場として、映画、音楽、インタラクティブを中心に、ありとあらゆる生活環境とエンターテイメントが交わる場所であるサウス・バイ・サウスウェストでお披露目できることを、大変光栄に思います。世界中の人に島津くんの「行為」と、リサイクル、リユースを超えた「アップサイクル」の波が伝わっていけばいいなと思います。
関連記事
島津冬樹の映画作品
リンク
- 「FROM ALL CORNERS」公式サイト
- 「FROM ALL CORNERS」インターナショナル版予告編
- SXSW 公式サイト
- Carton 公式サイト
- スーベニアフロムトーキョー 公式サイト
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
audreybenten @audreybenten
ダンボールアーティスト・島津冬樹を追った記録映画がSXSWで上映、コメント到着 - 映画ナタリー https://t.co/HOWoGVjUip