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本作は、アヌシー国際アニメーション映画祭2016の長編部門で、グランプリにあたるクリスタル賞と観客賞をダブル受賞したストップモーションアニメ。亡き母に付けられた愛称“ズッキーニ”を大事にしている9歳の少年が、孤児院・フォンテーヌ園の中でそれぞれに傷を抱えた子供たちと出会い成長していく。
峯田は「子供向けなのかなと思って観始めたら、出てくる子供たちの境遇がけっこう残酷でびっくりしました。きついなと思うシーンもあったんですが、最後は温かい気持ちになって。出てくる人みんなが笑ってくれていたらいいなと思いました」と作品の感想を語る。峯田の意見に賛同した麻生は「想像していた以上に子供たちの置かれている状況が過酷で、胸が痛かったです。子供たちの表情がくるくる変わるわけではなく、むしろ変化は少ないんですが、その分表情からいろいろと想像させられる作品になっています。観終わったあと、子供たちを応援したくなりました」と述懐した。
今回初めて声優に挑戦した峯田は「テクニックはないので、本職の声優さんを意識しないよう、自然に自分の気持ちから声が出ればいいと思って演じました」とコメント。本番収録の前にリハーサルをしたと言う峯田を麻生が「初めての本番収録とは思えなかった。タイムコードにぴったり合わせてセリフを言うんです」と褒めると、峯田は「だって、合わせないと怒られるじゃないですか」と返し、観客を笑わせる。また心優しい警察官・レイモン役のリリー・フランキーについて峯田は「いい感じで麻生さんと2人でやっていたんです、今みたいに。そうしたら、そのあとリリーさんが来て、雰囲気ぶち壊しですよ」と冗談を交えつつ振り返り、「リリーさんと麻生さんに囲まれている状況は自分にとってのホーム。のびのび自分を出せる。本当に助かりましたし、お二人が一緒でよかった」と2人への感謝の気持ちを明かした。
ズッキーニ役の峯田の演技について麻生が「もうズッキーニでした。峯田さんの声が子供に聞こえた。かわいかったです」と述べると、峯田はうれしそうに笑い「自分の中にある子供の部分を意識しました」と回想。ズッキーニが恋に落ちるカミーユを演じた麻生について峯田は「『観た人が麻生久美子の声だと思わないように演じたい』と収録前におっしゃっていたんですが、普段の声とぜんぜん違いました。キャストを聞いてなかったら僕は、麻生さんって気付かなかったと思います」と称賛した。
見どころを聞かれた麻生は「カミーユの最後の涙がきれいで、いろんなことを想像させられます。すごくいいシーンです」と返答。同じ質問に峯田は「効果音など細部にまでこだわっているんです」と答え、「ハエの音とかも聞こえるんですけど、アニメでハエの音を初めて聞きました。大人になってしまったら当たり前すぎて聞こえなくなったり、見えなくなってしまうきれいなものが描かれていて、子供の感性に近い作り方だと思いました」と本作の魅力を語った。
「ぼくの名前はズッキーニ」は、2月10日より全国ロードショー。
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峯田和伸の映画作品
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- 「ぼくの名前はズッキーニ」公式サイト
- 「ぼくの名前はズッキーニ」予告編
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「ぼくの名前はズッキーニ」
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