闇金の世界を舞台に、金と暴力と欲望にまみれた人間たちの姿を描く同シリーズ。8は山田演じる安藤忠臣、9では青木扮する須藤司が主人公の物語が展開していく。監督は同シリーズおなじみの
2017年12月末に東京・新宿にて行われた撮影には、山田と青木が参加。まず初めに、司が人通りの多い路上で“ウィーメンダイヤル”のビラ入りティッシュを配るシーンが捉えられた。段取りを軽く確認したあとはすぐ本番に移行する元木組。青木は率先してエキストラに声をかけて動きを再確認し、山田は出番がないときでもスタッフとともに撮影の様子を見守っていた。
続いて、忠臣が女性とすれ違いざまにぶつかるシーンや、忠臣と司が肩を並べて歩くさまなどが次々と撮影されていく。路上での撮影のため、通行人の映り込みや車の走行音などによって中断せざるを得ないこともしばしば。そのたびに元木は、スタッフに「ちょっと待つか。ちゃんとやろう!」と呼びかけて現場の空気を温める。また撮影の合間には、山田と青木が楽しげに談笑する場面も見られた。
そして「闇金ドッグス9」のラストにあたるシーンが撮影され、山田はオールアップを迎えた。彼は「お先にすみません!」と言いながら元木と固く握手を交わし、「来年は記念すべき『闇金ドッグス10』。次こそ10日くらい撮影日数がほしいです」と冗談交じりに挨拶する。
タイトなスケジュールで撮影が行われる本作について、山田は「ずっと役のままでいる感覚があるし、思いっきり集中力を高めて臨めているなと思います」「僕らがほかの現場でがんばればがんばるほど、『闇金ドッグス』の現場に還元できる」と話す。その言葉に青木は「こういう撮り方がいつの間にか自分のスタイルになってきているかも。そう思えるくらい、愛すべき作品です」とうなずき、「今までで一番いい須藤司を作れた」と手応えを語った。
これまでシリーズをともにしてきた山田に関して、青木は「回を増すごとにカッコよくなっていくし、男として、人としての魅力が役を通してにじみ出てくる。照明の当てがいがあるというか(笑)。でかい男になっていくなといつも思っています」とコメント。それを受けて山田は謙遜しながら「青木さんはまっすぐで情熱のある人。司として忠臣を立ててくれるし、寄り添ってくれる」と称賛する。作品のストーリーにちなんで「アウトロー的な生き方に憧れは?」と質問が飛ぶと、山田は「役者をやっているだけでアウトローですよね」と、青木は「夢を与えているか、奪っているかの違いだけだもんね」と笑った。
最後に青木は「忠臣の存在が物語を締めてくれて、司が膨らませていく。これからもシリーズは続きますが、今回はある種の集大成的な作品にできた」と本作をアピール。また、山田は「撮影が終わると、次はいつですか? 台本はどんな感じですか?という気持ちになります」と述べ、早くも次回作へ期待を寄せた。
「闇金ドッグス8」「闇金ドッグス9」は、2018年春にロードショー。
※「闇金ドッグス9」の公開は中止になりました。
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よしあき @twtr440
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