「
本作は、ある事件の真相を追ううちに抜けることのできない罠にはまっていくルポライターの姿を描くサスペンス。岩田がルポライターの耶雲恭介を演じ、山本が耶雲の婚約者・百合子、
単独初主演を果たし、「完成披露舞台挨拶でこんなにも緊張する作品はほかにありません」と挨拶した岩田。原作を読んだときのことを「まんまとだまされました。結末を知ったときには、最初から何度も読み返したくなるような作品でした」と振り返る。映画の感想を中村が「映像ならではの変更がまた面白くて。原作者であることを忘れ、いち観客として見入ってしまい、気持ちよくだまされました。素晴らしい映画体験をさせていただきました」と話すと、岩田は「だまし返せてよかったです」とニヤリと笑った。
また岩田は、現場を回想し「撮影期間中は暗くて深く、長いトンネルをずっと走っている気分で、いつ出口が見つかるのかと暗中模索していました。監督が夢に出てくるくらい役柄に没頭できたのも今回が初めてでしたね」としみじみ語る。一方山本は、瀧本の演出について「とにかく細かくて。考えて芝居しても、指先の動きまで指示されるので、途中ちょっと嫌になったことも……(笑)」と告白。しかし「最後のほうで、1回だけ監督に褒めてもらえて。車の中で待っていたら、ドアを開けて『今のよかったよ』と言っていただけたのでよかったです」と笑顔を見せた。
岩田と対峙する役柄の斎藤について、瀧本は「斎藤さんにはほとんど何も言いませんでした。最初にカメラの前に立ったとき『あ、木原坂がここにいる』っていう感じがあって。ご本人は、テレビをつけるたびに変なカツラをかぶったりしてるところを見かけるんですけど(笑)。実際にカメラマンとしてのお仕事もされているし、この役は斎藤くん以外考えられないくらいの適役だった」と絶賛。斎藤からの「岩田さんが動物のように反応してくれたのでうれしかった」というコメントを伝えられた岩田は、「何のシーンか、ちょっとわからないですけど(笑)」と照れ笑いを浮かべた。
終盤には、タイトルにちなみ「2017年の冬に別れを告げたものは?」という質問が。岩田は「僕、よく足を机の角にぶつけるんです。それで、夏頃に右足の親指に大きな血豆を作ってしまいまして。それが育って、冬になって、ようやく色が付いている部分を爪切りで切ることができました」と神妙な面持ちで答え、司会から「おめでとうございます!」と祝福される。続く山本は、インタビュー取材で「美の秘訣はありますか?」と聞かれることが苦手だそうで「本当に何もしていないんですが、『そんなわけないでしょ!』と言われたくなくて。『何もしてない』と答える自分と別れるために、ジムに行き始めて、ストレッチしてハーブティーを飲んでから寝るっていうモデルさんみたいな生活も始めました。何もしてなくないです!」とマスコミにアピールした。
最後に岩田が、これから作品を鑑賞するファンへ「この作品は、観た方すべてがだまされるような予測不能なサスペンスになっています。これからスクリーンで起こることから、一瞬たりとも目を離さないでください」と語りかける。さらに「瀧本監督のもと、精一杯演じさせていただきました。本当に魂を込めた作品です!」と力強く話し、イベントを締めくくった。
「去年の冬、きみと別れ」は、3月10日より全国ロードショー。
関連記事
岩田剛典の映画作品
関連商品
リンク
- 「去年の冬、きみと別れ」公式サイト
- 「去年の冬、きみと別れ」予告編
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
映画ナタリー @eiga_natalie
岩田剛典、「冬きみ」原作者をだまし返してご満悦!去年の冬に別れたものは「血豆」(写真22枚) #冬きみ #岩田剛典 #山本美月 #3JSB https://t.co/PwqRwBH8Eh https://t.co/nqaKDCShs9