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井上尚登の小説をもとにした本作は、プロサッカーチームのホペイロ(※ポルトガル語で用具係のこと)を務める青年・坂上栄作が主人公のスポーツエンタテインメント。
主演の白石は「Jリーグが好きだったので、この映画のお話をいただいたときは、断るわけにいかないなと思いました。ちょっとでもサッカーに恩返しができたらいいなという気持ちでした」と、オファーを受けたときの心境を語る。ホペイロという役どころについては「実際にホペイロをやっていた方に取材させてもらいました。僕はサッカーをするときもプレイヤーでしたし、役者という仕事もどちらかというとプレイヤーに近い。そういう意味で裏方の役は新鮮で、皆さんが普段どうやって僕らを支えてくれているかを感じました」と話した。
J3サッカークラブ・ビックカイト相模原の監督を演じた佐野は「スポーツとは無縁な私がなぜ監督役?と思ったんですが、ルールを守りながらみんなで作り上げるチームプレイという意味では、映画作りもスポーツに近いものがある」とコメント。しかしふと思い出したように「そういえばある時期、ミュージシャン仲間に誘われて1年くらいフットサルをやってたんですよ。なんでやめたのかというと、親指の爪が剥がれちゃって……。へなちょこでしたね」とエピソードを披露して笑いを起こす。またサッカー好きで知られる俳優・勝村政信の名を挙げ「勝村さんに『こんな役(監督)をやっちゃった!』って言ったら、『ホペイロは日本でも全部のチームに付いてるわけじゃないんですよ』なんて詳しい話を教えてくれました」と思い出を明かした。
選手の森に扮した郭はサッカー経験者だというが「サッカーから離れて10年以上経つので、勘を取り戻すのが大変でしたね。もうだいぶおじいちゃんなので……」と控えめに話し、佐野から「(歳上の)俺はどうなるんだよ!」とツッコミが。また現場での裏話を聞かれた加治屋が「途中、佐野さんと1時間くらいずっと話し合ってましたね。『あ、現場が止まった』と思いました(笑)。僕も佐野さんも話していると声が大きくなるタイプなので、控室から声が漏れていて、廊下にいるスタッフが『揉めてるんじゃないか?』と思ったみたい」と振り返ると、佐野は「すいません(笑)」とつぶやく。しかし白石が「監督は撮るのがめちゃくちゃ速いので、タイトなスケジュールでも時間が余っていたくらい。佐野さんはそれを加味したうえで長く話し合っていたんですよね」とフォローし、笑いを起こした。
終盤には白石が「主人公も、ビックカイト相模原っていうクラブもある意味ちょっとダサくて、カッコよくない。泥臭い男たちが、うまく行っていないけどがむしゃらに一生懸命やって、どうにか未来を切り開いていこうとする映画になっています。明日への活力を受け取ってほしい」と観客へメッセージを送った。
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