出演者が撮影を担当、四季ごとのノーカット映像まとめた「季節の記憶(仮)」

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出演者が撮影した映像をつなげた作品「季節の記憶(仮)」が、1月20日より東京・新宿K's cinemaにて公開される。

「季節の記憶(仮)」

「季節の記憶(仮)」

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「季節の記憶(仮)」ポスタービジュアル

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カメラを持つ際はファインダーをのぞかないこと、カメラを撮影機ではなく“モノ”という意識で扱うことをルールに制作された本作。四季ごとに撮影された30分ノーカットの映像4編で構成されている。それぞれの映像に脚本はなく、監督の只石博紀が出演者とともに場所の設定と30分間の流れ、大まかな会話の内容を話し合って決めた。現在、YouTubeにて予告編も公開中。

キャストには山本亜樹野村和孝神崎仁カトウキギ多和田ゆみ山下実山下杏沙山下仁子大場かおり大江悠太菅谷昌弘村山敏朗渡部あや檀実のり、EJDが名を連ねた。「季節の記憶(仮)」は、1月26日まで連日20時50分よりスクリーンにかけられる。

只石博紀 コメント

前前作「CRASS」(2012年 / 188分 / SD)の撮影後、素材をカメラからPCに読み込みチェックしていたところ、撮影をするにあたって演者が演技を始める本番スタート以前からカメラのRECボタンを押していたことで、フィクションが始まる前と後の時間も自動的に記録されていました。

現代に生きる私たちは日々の生活に終われる毎日で、フィッツジェラルドの言葉を借りると、「言うまでもなく全ては崩壊の過程である」というように、線的な時間の進行によって死へと向かっているのは自明と言えます。
しかしそれらの映像は、世界が「露出した状態」が写っているとも言うべきか、私たちが生きている世界にはあらゆる場所や空間や人など、個々に存在する「リテラルな時間」があり、それをカメラはその自動性によって記録してしまったということではないかと考えました。

私たちはその個々に存在している「リテラルな時間」「露出した状態」の全てを感知することは不可能で、その殆どを見過ごしているか、または知ることができないでしょう。

そこで私はビデオカメラを介し記録することで、日常の生活で見逃していた時間、見ていなかった時間、見ることのできなかった時間、世界が露わになっている状態の感知を可能にし、それらを発見することで、自らの記憶として残し、線的ではなく、多層的な「時間」の中で生きることができるのではないだろうかと考えました。

※動画は現在非公開です。

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