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「羊の木」は山上たつひこが原作、いがらしみきおが作画を担当した同名マンガをもとにするサスペンス。国家の極秘プロジェクトのもと、過去に殺人を犯した移住者たちを受け入れた港町・魚深市で起こる事件が描かれる。第22回釜山国際映画祭では本年度より新設されたキム・ジソク賞に輝いた。
主人公の魚深市役所職員・月末一を演じた錦戸は「月末として思いっきり翻弄されてやろうと意識しながら臨みました。皆さん今はきれいな服を着てますけど、撮影中はすごい格好していて」と回想。初共演を果たした松田との撮影について「撮影当初はすごく緊張していました。何度か飲みに行かせていただいたんですけど、少しずつしゃべれるようになっていって」と話すと、松田は「僕も緊張していました。(現実での)戸惑いが映画にいい感じに出ていると思います」とニヤリとした表情で語る。
月末の同級生である石田文に扮した木村は、錦戸と松田とのあるシーンの撮影を振り返りながら「台本に書いていないのに、松田さんが小踊りしたんですよ」と述懐。錦戸が「やってましたね」と木村と目を合わせると、松田は「台本に『小踊りする』と書かれていたら戸惑いますけどね」と話しながら、体を小刻みに揺らして観客の笑いを誘う。田中は「僕の運命がちょっと違っていたらこうなっていたのかなと」と自身の役柄にシンパシーを感じたことを明かした。
ここで本作のストーリーが衝撃的な展開であることにちなみ、登壇者たちが衝撃を感じたエピソードを披露することに。水澤が「錦戸さんと車の中で……2人のシーンがあるんですけど……錦戸さんと僕が密室にいるという衝撃。オナラは我慢してました」と独特の間で話すと、錦戸は笑いながら「皆さん、(水澤の人柄が)衝撃でしょ? 本当に何言ってるんですか?(笑)」とツッコミを入れ、会場を沸かせる。また木村は、2016年に行われた撮影の時期から錦戸の右頬に生えていたという“福白毛”を指摘。錦戸は自身の白い福毛に気付いていなかったようで、木村と市川に右頬を凝視されながら「え、これ!? 抜いて! 引っ張って!」と照れ笑いを浮かべた。
原作マンガの設定の面白さに惹かれたという吉田。「映画になってパワーが落ちたと言われたくなくて。試行錯誤してるうちに2年くらい経っちゃいましたが、面白い映画になったと思います」としみじみ語る。錦戸は「数回観た僕でも、まだ整理できない部分があります。この映画を観た皆さんの感想が楽しみです。真っ白な気持ちで観ていただいたら、きっと何色かには染まると思います」と作品をアピールした。
「羊の木」は2月3日より全国にてロードショー。
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- 映画「羊の木」公式サイト
- 映画「羊の木」予告編
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錦戸亮が自身の“福白毛”を「抜いて!」、木村文乃らと「羊の木」完成披露に出席 - 映画ナタリー https://t.co/32zuhPfddP