本日11月26日、東京・東京国立近代美術館フィルムセンターにて「
第18回東京フィルメックスの一環として実施された本企画では、子供や聴覚障害者向けに日本語字幕を付けたバージョンを上映。手話通訳付きで行われたトークショーで山下は「方言も字幕になっていて雰囲気が出ていました」と字幕についてコメントする。
2007年に公開された本作のキャスティングについて山下は「子供たちに関しては夏帆と岡田くんも含めてオーディションで決めました。撮影まで時間があったので、レッスンやリハーサルを繰り返して関係性を作ったり、方言を覚えてもらったりしました」と振り返る。続けて「子供たち全員の空気感やバランスを大切にキャスティングしていきました。1人決まってはその人を呼んでほかの役のオーディションをするような形で進めていったんです。だからオーディションなんですけどリハーサルのようでもあって、贅沢に時間を使わせていただけました」と述懐。
観客から夏帆を選んだ理由を聞かれた山下は「候補の子たちの中で夏帆はお芝居が上手なタイプではなかった。最初に5歳の女の子(宮澤砂耶)がさっちゃんを演じることが決まっていたので、彼女に来てもらいエチュードをやったんです。そのときほかの子たちはさっちゃんをなだめてうまくまとめるんですけど、夏帆は対応できてなかった。その『どうしよう、どうしよう』となっている姿がそよに合っていると思い、脚本の渡辺あやさんたちと相談して決めました」と答える。
「学校の先生のような気分で接していた」という子役たちの現在の活躍について山下は「それぞれがんばってますよね。一番驚いたのは岡田くん。正直こんなに人気が出るとは……わからないなと(笑)」と笑い、「もちろん彼の努力によるものなんでしょうけど」と付け加える。また夏帆や岡田、柳英里沙、藤村聖子ら中学生の役を演じた役者について「たまに会ったりします」と交流が続いていることを明かした。
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