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本作は、没後500年を迎えた今も謎に包まれており、三連祭壇画「快楽の園」が世界的に知られている画家ヒエロニムス・ボスの素顔と創作の秘密に迫るドキュメンタリー。「仁義なき街」「豚と天国」などで撮影を担当しているロペス=リナレスは「私は本作が謎多き『快楽の園』と観客との架け橋になればと考えています。皆さんが謎と直面するために謎に足を踏み入れ、謎を楽しむことができるよう、鑑賞のヒントを差し出したのです」と語り、「考古学者と発見の物語を伝えるストーリーテラーの両面を楽しんで制作しました」と振り返る。
また「快楽の園」の魅力について「バリエーション豊かな色使いや形、淡いブルーやピンクが想像力を刺激し、難解で謎に包まれた絵を魅力的で抗しがたいものにしています。一度この絵に引きつけられたら最後、絵の世界に耽溺するのは間違いありません」と断言。加えて「芸術家の使命は謎を深めることにあります。哲学者のミシェル・オンフレ氏が劇中で示唆するように、芸術が持つのは、衝撃とカタルシスを通して、人間の魂に優れたものを受け入れさせる力だけです」と述懐している。
「謎の天才画家 ヒエロニムス・ボス」は、12月16日より東京のシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開。
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