「マッドマックス」シリーズのファンイベント「マッドマックス・コンベンション2017」が、本日11月11日に東京・KDX東新宿ビルで行われた。この記事では来日ゲストたちによるトークショーの模様をレポートする。
イベント参加のため、「
1981年公開の「マッドマックス2」は、メル・ギブソン演じる主人公マックスの復讐の旅を描くバイオレンスSFシリーズ第2弾。当時8歳だったミンティは「R指定があったから1作目の『マッドマックス』を観ていませんでした」と振り返り、「ドライブインシアターで『マッドマックス』を母親と一緒に観たんだけど、僕の目を手で覆って見えないようにされたんだ。そのとき、僕はクレイジーな映画に参加するんだなと感じました」と明かす。さらに「シリーズで一番好きなのは『マッドマックス』、2番目に好きなのは『マッドマックス 怒りのデス・ロード』です(笑)」と告白してファンの笑いを誘うも、「プレミアで完成した作品を観て、そのとき初めて役の大きさを実感しました。フェラル・キッドを演じられて今でも光栄に思います」と心からの感謝を口にした。
スペンスは監督のジョージ・ミラーと相談しながらキャラクターを作り上げていったと回想。「監督はメルと僕に2つの映画を観るように言ったんだ。1つは『シェーン』、もう1つは黒澤明監督の『用心棒』。だからその要素が感じられると思います」と役作りについて語った。また「ウエスタン映画によくある“ヒーロー”と“コミカルなパートナー”で言うと、ジャイロは後者に当たる。そういう2人が出てくる作品の中で『マッドマックス2』は一番面白いと思います!」と自画自賛すると、客席から歓声が沸く。
モデルとして活動していたヘイは、本格的な女優業は本作が初めてだった。ヘイは「監督にはオーディションで『すごくひどいね』と言われたんです(笑)」と述懐し、「でも私に可能性を感じてくれたようで、即興芝居の時間を設けてくれて、それを見て『素晴らしかった』と言ってもらえました」と起用までの経緯を説明する。ヘイは「戦う女性を演じた女優の代表として、『エイリアン』のシガニー・ウィーバーがいます。そしてその次は私だと思っています。映画史における女性の役割に何か貢献できたのではと感じ、光栄に思います」と胸を張った。
またスペンスは、「マッドマックス」シリーズがエンタテインメント史において重要な作品になっている理由を「監督が精神の奥深くまで観客の心に影響を与えるものを作っているから」と述べ、ミラーが神話学者ジョゼフ・キャンベルの著書「千の顔を持つ英雄」から受けた影響について言及。そして「荒れ果てた世界で問題を抱えた英雄が人々を助けるが、物事が解決しても英雄自身は問題を抱えたままというストーリー」が、同書と「マッドマックス」の共通点だと分析する。
終盤ではマックスの相棒である犬の話題に。スペンスは「犬が車を怖がるからエンジンをかけずに撮る必要がありました」とエピソードを披露。車から犬が飛び出してジャイロを襲うシーンでは、「私に懐いていたので襲ってくれませんでした。なので何週間もかけてスカーフで犬と遊び、そのスカーフに飛び付いてもらうよう訓練したんです。犬は喜んでやってくれて、スカーフに向かって飛び出してくれました(笑)」と裏話を明かして会場を和ませた。
「マッドマックス・コンベンション2017」は、明日11月12日に山梨・アイメッセ山梨でも開催。当日券やイベント内容の詳細は公式サイトで確認を。
マッドマックス・コンベンション2017
<来日ゲスト>
ブルース・スペンス / ヴァージニア・ヘイ / エミル・ミンティ
山梨コンベンション
2017年11月12日(日)山梨県 アイメッセ山梨
11:00~16:00(予定)
入場料:2900円
※サイン・写真撮影代は別途
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