福士蒼汰「曇天に笑う」現場で鉄扇振るう、中山優馬の笑顔に「キュンとする」

福士蒼汰が主演を務める「曇天に笑う」の撮影現場に映画ナタリーが密着した。

唐々煙のマンガをもとにした「曇天に笑う」は、明治維新後の滋賀・大津を舞台にしたアクションエンタテインメント。福士のほか中山優馬、古川雄輝、桐山漣、大東駿介、小関裕太、若山耀人、東山紀之らが出演し、「踊る大捜査線」シリーズや「亜人」で知られる本広克行がメガホンを取った。

2016年の夏、栃木・大谷資料館の巨大な空間で行われた撮影。ぽつぽつと設置されたたいまつや壁伝いに張り巡らされた赤みがかった照明が、現場に神秘的な雰囲気を醸し出す。大勢のスタッフとエキストラが撮影に向け準備を進めていると、着物を身にまとい鉄扇を手にした曇天火役の福士が登場する。

この日福士が臨んだのは、天火が激しいバトルを繰り広げるアクションシーンの撮影。彼は周囲にいるエキストラに協力してもらいながら、鉄扇を駆使したアクションの動きを入念に確認する。数十秒にわたる緻密かつダイナミックな動きをすべて頭にたたき込んでいるようで、リハーサルのときからミスをすることがない福士。本番を迎えても集中力は途切れることがなく、躍動感あふれる身のこなしで同シーンの撮影を終えた。

福士は鉄扇を用いたアクションに関して「相手との間合いが近くなるので、（中山演じる）空丸の木刀との距離の作り方や呼吸の合わせ方が難しかったです。鉄扇はそれなりに重いうえに、開いて戦うと風に煽られたり空気の抵抗を受けるので、鉄扇さばきは見え方も含め工夫しました」とコメント。また天火が着用している和服の柄は監督の本広が選んだことを明かし、「曇家にちなんだ雲をモチーフにしたデザインや、装飾品も凝っていて。イヤリングを着けるか着けないかについては、本番ギリギリまで『女の子っぽくなったらどうしよう』と監督と悩みました。小道具1つひとつにもこだわりがあります」と語った。

続いて福士は共演者たちに言及。「優馬はツンとしているように見えるから、笑うとキュンとします（笑）。古川くんに至っては、話してくれるだけでうれしいです」と楽しそうに話し、「耀人はすごくかわいいんですよ。名前のごとく、キラッキラした目でまっすぐ見てくる。数日、耀人に会わない日が続くと『あれ？ 耀人、今何してるんだろ？』と思い出します（笑）」と若山とのエピソードを披露した。

その後はキャストの古川、大東、小関、市川知宏、加治将樹が囲み取材に応じた。人見知りだという古川が「今回は（共演者たちと）打ち解けることができました」とほほえむと、大東は「小関と市川が楽しい空気感を出しているから、しゃべらなあかんってなる（笑）」と現場の雰囲気を明かす。また加治は本作について「時代劇を好きになってもらうきっかけになるような作品です」と、古川は「世界観にとてもリアリティがあって。アニメに寄せすぎてはいないのですが、アニメファンも喜ばせるものになっています」と魅力をアピールした。

「曇天に笑う」は2018年3月21日より全国ロードショー。

※桐山漣の漣はさんずいに連が正式表記