“人間の善悪”をテーマとする「デイアンドナイト」は、父親の自殺をきっかけに実家へ帰ることになった主人公・明石幸次が裏稼業に手を染めていくさまを追う作品。山田はこれまでに、脚本開発会議やロケ地の交渉、ロケハン、オーディション審査、スポンサーとの交渉といった準備を進めてきた。
明日11月3日に秋田県三種町にてクランクインする本作。その企画の発端を、阿部は「4年前に藤井監督と居酒屋で話したことが始まりでした。藤井監督の作品をいろいろ観ていたので、直感的にこの人と仕事をしたいなとずっと思っていて。その後山田孝之プロデューサーも参加してくれて、現在の形になりました。居酒屋での話がこうやって形になってきて、喜びもひとしおです」と説明する。また藤井は、阿部と山田とのタッグについて「お二人はご存知の通り俳優部なので、脚本を作る際にお芝居をしながら『このセリフはおかしいんじゃないか』と実演してくれて、1セリフ1セリフを細かく確認しながら進められた。おかげさまで生きたセリフを書けました」と語った。
本作へ出演しないことを発表している山田は、その理由を聞かれ「この作品は3年以上前から、初めて本格的にプロデューサーとして関わろうと思った作品。資金繰りやロケ地への挨拶、オーディションなど、ここまで作品に入り込むこともなかなかないです。正直自分が俳優として出演するのは無理なくらい、プロデューサーとしての仕事をたくさんさせていただいてます。出るよりもやるべきことがたくさんあったので、出演することはやめました」と回答した。
さらに山田は、クランクインへの意気込みを「撮影が始まれば、天候や人間関係、体調などいろいろな問題が起こってくると思うのですが、プロデューサーという立場から現場をサポートしていきたい。みんなの芝居を見るのが楽しみ」と述べる。現在の心境を「正直怖くもありますが、でもうれしい気持ちのほうが大きいです」と明かし、「オーディションをしているときに、探している役にぴったりハマる方と出会えて、その演技を見たときに鳥肌が立って自然と涙が出てきました。最初に脚本作りをしている段階からみんなで言っていたんですが、完成して初日舞台挨拶を迎えるときには感動して泣いてしまうんじゃないかと思うくらい、非常に思い入れの強い作品です」と続けた。
そのほか会見では、山田とともにプロデュースを担当する伊藤主税が、秋田でロケをすることになった経緯を説明。鹿角市に住む女性から「ぜひうちで撮影をしてほしい」と依頼があったそうで「今回は風車のある街を探していたのですが、三種町の風車がイメージにぴったりだった」と話した。
「デイアンドナイト」は2018年に公開予定。撮影は秋田市、鹿角市、三種町にて約1カ月にわたり行われる。
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「デイアンドナイト」クランクイン!
オーディション同席させて頂きましたが、山田さんのことが記事に書かれているように、
僕も吸い込まれていき、鳥肌が立った。
ヒロインの子も楽しみです。
素敵な作品になりますように!
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