安藤サクラが安藤桃子と「0.5ミリ」題材にトーク、自身をミミズに例える場面も

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本日10月29日、第30回東京国際映画祭の「Japan Now部門 女優特集『銀幕のミューズたち』」にて「0.5ミリ」が上映され、安藤桃子安藤サクラが登壇した。

左から安藤サクラ、安藤桃子。

左から安藤サクラ、安藤桃子。

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姉の安藤桃子がメガホンを取り、妹の安藤サクラが主演を務めた「0.5ミリ」は、2014年に劇場公開されたヒューマンドラマ。ある事件に巻き込まれすべてを失った介護ヘルパーの山岸サワが、老人たちの生活に入り込む“おしかけヘルパー”としてしたたかに生きていくさまが描かれる。サワを演じた安藤サクラは第38回日本アカデミー賞にて優秀主演女優賞を受賞した。

安藤サクラ

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安藤桃子

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「銀幕のミューズたち」のプログラミングアドバイザーである安藤紘平が司会を務めた今回のイベント。本作で何を描きたかったのか聞かれた安藤桃子は「祖母の介護体験がもとにはなっているんですが、介護自体のことを描きたかったわけではないんです。家族を看取るという誰にでも訪れること、そんな中での死生観を表現したかった」と明かす。安藤サクラは祖母と過ごした時間を振り返りながら「姉は15歳くらいから(留学により日本に)ずっといなくて。私はずっとおばあちゃんと一緒にいたけど、姉は離れて過ごしていた。どちらがつらいのかを話した記憶があって、めったに喧嘩しないけどそのときは言い争った覚えがあります」と姉妹のエピソードを語った。

左から安藤サクラ、安藤桃子。

左から安藤サクラ、安藤桃子。[拡大]

続けて安藤サクラは、同作により世間が持つ自身のイメージが変化したと吐露。「『0.5ミリ』が公開される前は、サイン会で『怖くて岩みたいな女だと思ってた』みたいなことをよく言われていて(笑)。この映画では自分が出したことのなかった部分を出すことができた」と述べる。それを聞いた安藤桃子が「かわいいサクラをちゃんと映画に刻みたいと思っていましたね。でも岩だと思ったことないよ! どちらかと言えば私のほうが岩かも(笑)」と楽しそうに話すと、安藤サクラは「(私は)岩の陰にいるミミズみたいなね」と自らをミミズに例え、会場の笑いを誘う。

左から安藤紘平、安藤サクラ、安藤桃子。

左から安藤紘平、安藤サクラ、安藤桃子。[拡大]

ここで観客の1人から「映画で一番の見どころとなるシーンはどこですか?」と質問が。安藤桃子は「(坂田利夫演じる)茂じいさんがふすまを開けてのぞき込んで、サワちゃんが振り返ったときの顔。あの顔は黄金期の女優にしかできない!」と回答。安藤サクラは「予告編でそのシーンを観たとき恥ずかしかった(笑)。でも、そういう私を切り取ってくれてありがとうございますと感じたのを覚えています」と笑顔で語った。

イベントの終盤、今後の目標を問われた安藤サクラは「去年神社に行ったとき腹をくくってお願いしたのが、これから先も何か役に出会ったとき、心が踊ったり、演じることに携わっていたいと思える体でいたいということ」と明かす。そのとき隣にいたという安藤桃子は「そんなことを願っていたとは……」と驚いた表情を浮かべ、「私は事情も都合も関係なく、魂むき出しで表現していきます!」と力強く表明した。

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keills @bxnutk9464

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