本日10月27日、東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで「ラーメンテー(仮題)」の完成報告会が行われ、キャストの
シンガポール、日本、フランスの合作映画「ラーメンテー」の主人公は、群馬・高崎市に住み、叔父のラーメン店で働く真人。真人とともに働いていた父親が突然他界し、10歳のときに亡くなったシンガポール人の母の日記を発見したことから、真人は自分のルーツを探るためシンガポールに旅立つ。撮影は高崎市とシンガポールで行われた。
斎藤は「あまりにも特別な時間だったので一言では収められないのですが」と述べ、「シンガポールにおいてバクテー(肉骨茶)は労働者の食べ物で、お肉を買えなくても骨を買って薬膳で煮込んだというのが発祥なんです」と物語のカギを握るバクテーについて説明。劇中にはバクテーにラーメンの麺を入れた“ラーメンテー”が登場するが、斎籐は「エリックが僕の撮影最終日にチキンスープを作ってくれたり、マーク夫妻が毎晩のようにごはんに連れてってくれたりと、現場でも食の融合がありました」と振り返る。さらに「言葉以上のエモーショナルなものを作品に込めようという本当に素敵な現場でした。テストがなくてドキュメンタリーのようで、演じた記憶がないくらい理想的な時間でしたね」と述懐した。
クーが監督したアニメーション「TATSUMI マンガに革命を起こした男」のキャストである別所は「『TATSUMI マンガに革命を起こした男』は僕にとっても大切な作品になったんですが、そのご縁が新しい作品につながっている。『TATSUMI』で東京国際映画祭にエリック監督がいらっしゃったときに、パーティで斎藤さんをご紹介する機会があって。斎藤さんは僕がやっているショートフィルムの映画祭に出演してもらったり、監督としても作品を作っていただいていたのでエリック監督のもとで夢のような共演ができてうれしい」と話す。そして、松田との共演を「『おとなの選択』というドラマで僕がデビューしたとき以来の共演なんですが、変わらずお美しくてシンガポールで再会したときに、こちらが恋に落ちそうな気分になったんです」と明かす。
監督たっての願いで出演した松田は「素晴らしい監督や出演者の皆さんとこんなに素晴らしい物語に参加させていただき、幸せに思います。この映画から家族の愛であったり人と人とのつながりを感じることができて、人生って本当に素晴らしいんだなと改めて感じることができました」としみじみとコメント。クーは「日本で撮影をすることがずっと夢だったので実現できて心からうれしく思っています。私の作品の中でもパーソナルな感情がいっぱい詰まった作品です」と挨拶し、「食を通じての愛、慈悲深さを皆さんに体現していただいて感銘を受けました。不安定な世の中ですが心温まる作品を送り出せました」と思いを吐露した。
記者に斎藤との共演について尋ねられた松田は「初めてご一緒させていただきましたが、人柄が素晴らしくて。本当に親切で優しくて心の温かい方だなという印象です」と回答。別所も「気配りの人ですね。高崎でラーメンを作ってるシーンのときすごく暑かったんですけど、空調入れようかとか全体のことを見ている。監督としてもプロデューサーとしてもこれからきっと生き残っていくでしょう」と絶賛すると、斎藤は「僕が映画を撮るきっかけを与えてくれたのは別所さんなので、背中を追っている大先輩です。こちらこそ光栄です」と真摯に感謝を述べた。
「ラーメンテー」は2018年公開。
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