制作費70万円で完成した「
第12回大阪アジアン映画祭でワールドプレミアが行われた本作は、幽霊が見えてしまう男・佐伯亮太の姿を描いたホラー。大学の先輩・田代史子と交際中の亮太は、日常の至るところで遭遇する幽霊によって精神をすり減らしていた。そのことで史子との関係が破綻し始めた亮太は、自分と同じく幽霊が見える女・木村紗英と出会う。史子から逃げるように、紗英にのめり込んでいく亮太。しかしある日を境に、彼は突然幽霊を見ることができなくなってしまう。監督は映画美学校で佐藤真、筒井武文らに師事した
現在YouTubeにて公開中の予告編では、さまざまな場所に登場する赤い傘が不穏な空気を醸し出している。
田中隼 コメント
奇跡とは、起こすものではなく、唐突に、乱暴に、一方的に、何か強大な存在によって与えられる。それから逃げることは許されないし、逆らうこともできない。もし運命の赤い糸が存在するのならば、そういう恐ろしいものに違いない。その強大なものの前では、いつだって人は無力で小さい。奇跡はその対象を無作為に選び、振り回し、結ばれるまで許さない。何度でもつきまとい、二人を惹き合わせようとする。運命の赤い糸は、呪いだ。
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リンク
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