「ポンチョに夜明け」早見和真が太賀に切り込む「染谷将太とかどう見てたの?」

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ポンチョに夜明けの風はらませて」のトークイベントが本日10月11日に東京・HMV&BOOKS TOKYOで行われ、主演を務めた太賀、原作者の早見和真が出席した。

「ポンチョに夜明けの風はらませて」トークイベントの様子。左から太賀、早見和真。

「ポンチョに夜明けの風はらませて」トークイベントの様子。左から太賀、早見和真。

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「ポンチョに夜明けの風はらませて」メインビジュアル

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早見の同名小説を「HOMESICK」の廣原暁が映画化した本作は、高校生活最後の旅に出た男子3人組の姿を描く青春ロードムービー。太賀が主人公の又八、中村蒼が知的でクールなジン、矢本悠馬が心優しいジャンボを演じるほか、染谷将太が地元に残って卒業ライブの準備をする中田に扮している。

太賀

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同じく早見の小説を原作とした映画「ひゃくはち」に出演していた太賀。早見は「太賀は2シーンぐらいしか出番なかったんですが、その場面を鮮明に覚えていて。ああ、この子は将来売れるんだろうなって思ってました」と回想。「ひゃくはち」の主演を務める可能性もあったという事実を知らされ太賀は、「なんで僕にしてくれなかったんですか!」と冗談交じりに嘆いた。

早見和真

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何度か飲みに行ったこともあるという2人。この日のトークショーのために、太賀が出演する映画を9本鑑賞したという早見に対し、太賀は「正直、1カ月前から震えてました(笑)」と反応する。その理由を「早見さんの前だと自分の未熟さがバレる。まなざしの鋭さに足がすくむことがあります。でも苦手とかではなくて、生半可なことを言えないなって。中途半端な自分ではいられないんです」とたどたどしく話す。

そして早見が役者としての太賀に切り込んでいく。「染谷将太とか同世代の役者が脚光を浴びていくのをどう見てたの?」と率直に問われた太賀は「高校の同級生ですし、将太が売れていくのを見るのは、うらやましくもあったし、悔しくもありました」と素直に返す。さらに早見が「焦りはあった?」と問い詰めると、「当時はありました。今思うとそれでいろいろうまくいかなかった時期はあります」と太賀。

太賀

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しかし染谷に限らず、同世代の役者に対する嫉妬心はもうないと続ける太賀は「僕はたぶん彼らが演じている役に嫉妬していて。それは彼らだからこそできた役。選ばれるべくして選ばれてるんです。そいう意味で役との巡り合わせは縁。僕にしかできないものもあると思うので、今はどっしりと構えることができるようになったと思います」と語った。

本作の撮影の前には、原作小説を読まなかったという太賀。「自分なりの決意表明があって。又八を演じるうえで守りに入りたくなかったんです。自分が今持ち合わしているものすべてでぶち当たりたくて」と自身のキャリアにおける正念場と感じていたことを明かす。そして撮影現場では主役としてのあり方に悩みつつも、「目の前の役、シチュエーションにいかに躍動できるか。瞬間瞬間を大事にしたいと考えていました」と振り返った。

そして映画の完成後に原作を読んだ太賀は「まったく違ってびっくりしました(笑)」と述懐。早見は「仮に原作を読んだときにテーマが10個あったとしたら、映画はそのうちの1つをすごく輝かせてくれる。だから宿っているものは間違いなく一緒です。僕が書いた又八は、間違いなく太賀が演じた又八」と語った。そして初号試写の際には、お互いに握手を交わしたという。

その後、2人はサイン会に参加しイベントは幕を閉じた。「ポンチョに夜明けの風はらませて」は10月28日より、東京・新宿武蔵野館ほかにてロードショー。

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(c)2017「ポンチョに夜明けの風はらませて」製作委員会

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