魚喃キリコの同名マンガを実写化した「
本作はミュージシャン志望の恋人・せいいちと、昔の恋人・ハギオの間で揺れる女性ツチダの姿を描く恋愛劇。ツチダを臼田、せいいちを太賀、ハギオをオダギリが演じている。
完成を迎えたことについて臼田は「3年以上前に映画化の話をいただいて。撮影が1年前、そしてやっと公開できるんだという信じられない気持ちです」と感慨深げに語る。冨永は「通すべきところを通さず、フライング気味に話が臼田さんに伝わってしまって。でも何も準備ができてない頃から、やる気になっていただけたのはうれしかったです」と振り返った。太賀は「撮影現場を今でも鮮明に覚えています。あのとき過ごした時間がこうやって映画の形になって、皆さんに届けられると思うと感慨深いです。観客の皆さんのリアクションが楽しみです」と述懐する。
「パビリオン山椒魚」以来、11年ぶりに冨永組へ参加したオダギリ。冨永について「監督とは同い年で、同級生的な感覚を持っています。映画ファンとしても末永く映画を撮っていただきたい」と期待を述べる。一方の冨永は「僕にとってもオダギリさんは特別な俳優さん。久々にお会いしても何も変わってなかったので安心しました(笑)」と親密感をアピールした。
太賀との共演シーンから撮影が始まったため、「せいちゃんに情が湧いて、ハギオに心揺れるはずない!」と確信していたという臼田は、「でもオダギリさんが現場に入った瞬間に、男女関係なくみんながハギオの魅力に取り憑かれてしまって(笑)。やっぱりすごい。『これはもうせいちゃん負けたね』ってみんなで話してました」と回想する。オダギリは「僕のハードルが上がるんでやめてください」と制し、大賀は「『臼田さん行かないで』って胸をかきむしられる思いでした(笑)」と会場の笑いを誘った。
続いて太賀とオダギリが自身の役柄を語る。太賀は「せいいちはミュージシャンとしての夢をあきらめきれない、自分の感情が立ち止まってしまったキャラクター。それでもツチダが支えたくなるような、親しみ、愛嬌みたいな部分を意識して演じれば、ハギオのライバルになれるのかなと考えました」と分析したことを明かす。オダギリは「人たらし的な部分。そこをうまく醸し出そうと思いましたね」と語った。
最後に臼田は「この作品の大事なメッセージでもあるのですが、私たちのこのありふれた平凡な日常は、実はとても壊れやすくて、失わないことは奇跡なんだって私は観たときに思えました。皆さんもどうか楽しんでください」と挨拶し、イベントの幕を閉じた。
「南瓜とマヨネーズ」は、11月11日より新宿武蔵野館ほかにて全国ロードショー。
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