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島本理生の同名小説を行定が映画化した本作は、教師と生徒という立場で出会った男女が時を経て再会し、禁断の恋に落ちていくさまを描いたラブストーリー。
高校で演劇部の顧問を務める教師・葉山を演じた松本は「忘れられない作品になりました。今まで自分がしてきた方法とは違う表現の仕方を今回勉強させていただいた。自分の枠を広げてもらった作品になったので、行定監督に感謝しています」と思いを述べる。葉山を全身全霊で愛する大学生・工藤泉役を務めた有村は「正統派な役が多かった中、このような役柄は初めてで、選んでいただいたことがとってもうれしかったし、光栄に思っています。23歳という年齢でこの作品を残せたことが、今後もすごく大切になるんじゃないかなと思っています」と吐露した。
葉山と泉の関係を知り嫉妬に狂う小野を演じた坂口は「台本を読み進めていくうちに、これは一筋縄じゃいかない役だなと思った。簡単に嫌なやつに見えてしまう役かもしれないけど、どこかで彼の気持ちがわかる部分もあったし、観てる人に感情移入してもらえるように監督と細かく打ち合わせをして作っていた」と振り返った。10年の構想を経て本作を完成させた行定は「10年前にはこのキャストで映画は作れなかったし、映画は作られるべきときに作られるものだと学びました。ここにいる皆さんのおかげで、恋愛劇が豊かになったと思います」と感謝を伝える。
映画のストーリーにちなみ「自分の人生で忘れられないことや壊れるくらい好きなもの」を尋ねられた出演者たち。松本は「この映画を観て、自分が今まで生きてきた時間を振り返った。中村勘三郎さんや蜷川幸雄さんといった、もう会えない強烈な印象を受けた人たちのことをすごく考えました。そして、自分が人の人生にどれだけ記憶に残るだろうかと思いました」と真摯な表情で回答。有村は「母の手料理ですね。風邪を引いてしんどかったときに食べたちらし寿司が、ものすごくおいしくて忘れられない」と笑顔で述べ、坂口は「ポジティブな思い出じゃないかもしれないけど、親父が泣いているのを見たことがずっと残っていますね」と語った。
最後に松本は「苦い濃密なラブストーリーになったと思っています。たくさんの人の心の中に残り、愛される作品になったらうれしいです」とメッセージを伝え、イベントの幕を閉じた。
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