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エマ・ワトソンとトム・ハンクスが共演する本作は、憧れの超巨大SNS企業“サークル”に入社したメイが体験する恐怖を描くスリラー。私生活のすべてを配信する企画のモデルに選ばれ、フォロワー1000万人超えのアイドル的存在となっていくメイをワトソン、彼女を抜擢するカリスマ経営者ベイリーをハンクスが演じる。
日本に初めて来たというポンソルトは 「非常に楽しい時間を過ごさせていただいています。昨日の朝5時に到着して浅草に行ったり、子供が2人いるのでトトロのぬいぐるみを買ったり、おいしいお寿司を食べました」と笑顔で語り、「宮崎駿監督の大ファンとしてはジブリ美術館に行きたかったですね」と残念がる。
脚本を共同執筆した原作者のデイヴ・エガーズの大ファンだったというポンソルトは「原作は出てすぐに読んで、すごく心に響くものがあった。理想主義者的なところがある主人公のメイに共感できたし、デジタルオンラインの世界で自分を見てほしい、知ってほしいという気持ちや、認知されているのかという不安にも感情移入しました」と述懐。そして「読後は、自分の子供たちが大人になっていく世の中で、プライバシーというものがなくなってしまうのかと憂いました」と感慨深そうに話す。
ワトソンとハンクスについて「この2人をキャスティングできたのは大変ラッキーだった。トムは俳優としても人間としても信頼感を抱かせる。今回はひねりの効いた役をやることに興味を持っていたし、プライバシーや監視社会に対する思い入れもすごかった」と明かす。続けて「エマはSNSなどを通して彼女の世代の声を代弁する役目を果たしている。10歳のときから公の姿をすべて記録されている経験も含め、この作品のテーマと重なる点があった」と説明した。
ポンソルトはSNSを「ポジティブとネガティブな側面の両方を持ち合わせている」と表現し、「人が持っている最高の姿と最悪の姿を引き出してしまうものではないでしょうか。自由な意志とはどういうものなのかという問いかけにもなっている。すべてが記録されているのだとしたら、私たちは自由と言えるのかということです」と吐露した。
ここで、現在、自身のInstagramへの「いいね!」の数を現金に換算し、それを資金に旅する番組に出演しているバイきんぐの西村と、相方の小峠が登場。2人のTwitterのツイートやそれぞれが撮影した写真を見てポンソルトが感想を述べるコーナーなどが展開され、イベントは終始和やかな雰囲気のまま終了した。
「ザ・サークル」は、11月10日より東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国でロードショー。
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- 「ザ・サークル」公式サイト
- 「ザ・サークル」本予告編
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