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本作は、70年前に天皇の料理番をしていた男・山形直太朗が考案したフルコースの再現に挑む佐々木充の姿を描く人間ドラマ。一度口にしたものの味を完全再現できる“麒麟の舌”の持ち主・佐々木を二宮が演じ、山形に西島が扮する。
二宮は、初めて参加した滝田組について「時間の使い方や撮影の方法が贅沢だなあと思いました。俺と剛ちゃんは2002年の現代編を担当したんですが、毎日終わる時間が早くて、家に帰って次の日のことを考えられたので、それを次の日また監督に提示してから撮影が始まる形でした」と振り返る。
また会見では、二宮が親交のある綾野を呼ぶ際「剛ちゃん……あ、綾野さん」と言い直し、本人と「いいんじゃない?」と笑い合う場面も。綾野演じる唯一の理解者・柳沢健と佐々木のシーンについて「観てくださる皆さんが肩の力を抜けるシーンにしたいと思っていました。剛ちゃんとは一緒に飲んだり、違う作品やバラエティでご一緒したりしていろんな一面を知っているので、それが出たんじゃないかな」とコメントする。綾野も「ニノが、僕たちのシーンは撮影と撮影の合間の休憩時間みたいと話していたんですが、現場で滝田監督も『カット! OK!』と叫んだあと『今、セリフ言ってた?』って言ってましたよね。どうやら滝田さんも休憩してたみたい(笑)」と笑いを誘う。そんな滝田は「現代編ではニノと綾野ちゃんから兄弟を超えた関係みたいな匂いが出ていたので、スムーズに行きました」と話した。
撮影にあたりチャーハン作りの練習に励んだ西島は「結局(作るシーンが)なかったんですよ。綾野くんはものすごいたくさんチャーハン作ってたんですけど(笑)。チャーハンのシーン、いい!」と綾野のほうを見る。また自身が出演した1930年代パートに関して「仲間同士でぶつかったりレシピで悩んだりしながら、みんなで新しい料理を作るっていう目標に向かっていく話でもあるので、どこか青春を感じるシーンになってたんじゃないかな。でもそれが、実はいろんな犠牲にもとづいていたと知って、青春が終わるんです」と解説した。
「おくりびと」でアカデミー賞外国語映画賞を受賞した滝田は、本作で世界の目を意識したか聞かれると「(フェデリコ・)フェリーニだってイタリアの映画しか作ってないんです。だから外国を意識するとか、そういうことじゃないと思う。僕は自分が面白いと思ったものを気持ちのままに作っていきたい。それによって若い俳優の皆さんが世界へ行く道になれば、もっといいなと思います」と回答。その流れで二宮は「アカデミー賞じゃなくてミシュラン獲りたい! それだけお料理が魅力的に映っていますし」と発言し、綾野も「映画でミシュラン獲っちゃうって、過去にないもんね。1つ星でもいいから獲りたい」と賛同した。
ここで記者から「麒麟の舌のような特殊能力を手に入るとしたら、どんな力が欲しいか?」という質問が。二宮は「空飛びたい! 仕事上歌ったり踊ったりするので、空も飛べたらカッコいいかなと思って。今はいろんな人の力を借りて(ワイヤーで)飛んでるから」と答えるも、綾野の「世界中の人と会話してみたいので、全語学を身につけたい」という話を聞くと「俺もそれにします!」と急に意見を変更。デヴィッド・クローネンバーグの「デッドゾーン」が大好きだという西島は「未来が見られたらいいなと思ったけど、(あの映画では)すごい不幸になるんだよな……」と悩み、宮崎は「踊れるようになりたい! 女の子たちが踊っているのを見るのが好きだけど、自分にはその能力がないので」と返答する。関西ジャニーズJr.として活動中の西畑は「ムキムキになりたいです。あとは瞬間移動できたらいいな。今日も大阪から新幹線で来たんですけど、2時間半ずっとそわそわしてたので、一瞬で着いたら楽やろな」と願望を語った。
「ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~」は11月3日より全国でロードショー。なお映画ナタリーでは、このあと行われた完成披露舞台挨拶の模様もレポートする。
※宮崎あおいの崎は立つ崎(たつさき)が正式表記
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