「タネ」の
2008年に製作された「ニコトコ島」は、3人の男が謎の島を旅するモノクロ作品。大力と三浦自身が出演し、イメージフォーラムフェスティバル2009で大賞を受賞したほか、第62回ロカルノ国際映画祭コンペティション部門に出品された。予告編の中には、大阪弁の男たちによる“山とはなんなのか”を巡る会話のあと、「僕ら、もしかしてなんにもわかってないんちゃうん」というモノローグが収められている。
そして「石と歌とペタ」は、第7回ローマ国際映画祭に招待された作品。“石”と“歌”、そして“ペタ”と名乗る3人が、“どこか”へ向かうロードムービーだ。「ニコトコ島」と同じく両監督が出演している。予告編の中では「目的地決めるから迷うんちゃう?」「あ、かしこい。俺いろんなとこ行きたい」という会話が繰り広げられている。
なおこのたび、マンガ家の
「ニコトコ島」「石と歌とペタ」は、東京のシアター・イメージフォーラムほか全国で順次上映。
しりあがり寿 コメント
「デジタル」とか「パソコン」の時代に、すごく手作り感あふれる映像で、1つの画面の中にちっちゃーな事から、大きな事まで、くだらなーい事から、大切な深ーい事まで入っていて、それがユーモラスに語られて長い時間飽きさせない。素晴らしいとおもいましたね。新鮮なスタイルの作品で、「オレもああいうの作ってみたい」と思う人がこれからどんどんでてきそうな、新しい可能性を感じました。
岡田利規 コメント
「ニコトコ島」も「石と歌とペタ」も、出てくる3人組は生半可なこどもみたい。もしくは、生半可な原始人。退屈さとたわむれる、ということだけをしている。それだけをして生きているような、夢を造形した映画。わたしが彼らから目が離せなかったのは、たぶん羨ましかったからなんだろう。
意味の無い、目的の無い、価値の無い、その自由。
彼らの生半可さは挑発的で、かつ魅惑的だ。
大力拓哉の映画作品
リンク
- 映画「ニコトコ島」「石と歌とペタ」公式サイト
- 「ニコトコ島」「石と歌とペタ」予告編
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大澤一生(ノンデライコ) @nondelaico
10月14日(土)よりシアター・イメージフォーラムにて公開です。是非!/大力拓哉&三浦崇志の「ニコトコ島」「石と歌とペタ」劇場公開、予告編が到着(コメントあり) - 映画ナタリー https://t.co/V87pNGCCYW