「点」はyonigeの楽曲「ワンルーム」をベースに、「愚行録」で知られる石川が脚本を書き下ろした作品。幼なじみの元恋人・ともえと14年ぶりに再会した理容師の高志が、かつての記憶を手繰り寄せていくさまが描かれる。高志を山田、ともえを「破門 ふたりのヤクビョーガミ」の中村ゆりが演じた。
山田は本作の感想を「最初に打ち合わせしたときからじとーっと微妙な空気感がずっと漂っているものにしたいと言っていたんですが、見事にそうなっていました」と述べる。そして、「あんまり甘いものが好きじゃないので、バームクーヘンを何度も食べて若干機嫌が悪くなったんです」と撮影を振り返った。
牛丸は「yonigeの楽曲が白でも黒でもないグレーな感じだったので、それを監督がうまくくみ取ってくれてyonigeっぽいじめじめした映画を作ってくれて感謝しています」、ごっきんは「オチが特にあるわけでもない、じとーっとした会話で、その空気のまま終わるのがたまらなかったですね」とそれぞれ感想を伝える。2日間のみの撮影で完成した本作について石川は「短い時間だからこそできた作品。設定をなるべくシンプルにしようとしたので、セッションをやるような感じでできたなと思います」と述べ、「無茶ぶりでできあがってる部分もある。山田さんに『何か面白いこと言ってほしいな』とかお願いしたり」と明かす。
yonigeがメジャーデビュー曲のミュージックビデオへの出演を依頼したところ、山田が楽曲にインスパイアされた映画を作ることを提案し製作が決まった本作。山田とのつながりについて牛丸は「私が一方的にファンで、山田さんがSNSを始められたときに『いつかライブを観に来てください』と呼びかけたら、その4年後に本当にライブに来てくれたんです」とエピソードを披露。ごっきんは「本番3分前くらいにスタッフさんから『ほんまに来はった』ってLINEが来てざわざわしました」と述懐した。司会者に会場が騒ぎになったのではないかと聞かれた山田が「サングラスしてもマスクしてもどこ隠しても山田なんですよね。絶対的に山田のアピールがすごいんですよ」と自嘲気味に語ると、会場に笑いが起こる。
最後に司会者から「山田とyonigeが再びタッグを組むなら?」という質問が。牛丸の「私が山田さんに楽曲提供したい」という発言を受けた山田は「それは面白いですね。23歳の女の子が書いた歌詞を今年34歳になるおっさんが歌うなんて最高ですね」と賛同。さらに、「爆発的でイラついてるいつものyonigeの感じがいいですね。僕が書いた歌詞を歌ってもらうっていうのもいい」とうれしそうな表情を見せた。
「点」は、9月29日まで東京・シネマート新宿にて1週間限定で公開中。10月14日から大阪・シネマート心斎橋にて公開されることもイベントで発表された。
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