「彼女がその名を知らない鳥たち」トロント映画祭で上映、白石和彌がQ&Aに

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蒼井優と阿部サダヲのダブル主演作「彼女がその名を知らない鳥たち」のワールドプレミアが、第42回トロント国際映画祭でカナダ現地時間9月13日に行われた。

第42回トロント国際映画祭「彼女がその名を知らない鳥たち」ワールドプレミアに参加した白石和彌(中央)。

第42回トロント国際映画祭「彼女がその名を知らない鳥たち」ワールドプレミアに参加した白石和彌(中央)。

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「彼女がその名を知らない鳥たち」ポスタービジュアル

「彼女がその名を知らない鳥たち」ポスタービジュアル[拡大]

沼田まほかるの同名小説を原作に白石和彌がメガホンを取った本作。蒼井演じる十和子を中心に、阿部扮する不潔で下劣な十和子の同棲相手・陣治、松坂桃李演じる性欲のためだけに動く最低な男・水島、竹野内豊扮する保身のために女を道具として扱うクズ・黒崎たちの愛が描かれる。

第42回トロント国際映画祭「彼女がその名を知らない鳥たち」ワールドプレミアの様子。

第42回トロント国際映画祭「彼女がその名を知らない鳥たち」ワールドプレミアの様子。[拡大]

「彼女がその名を知らない鳥たち」より十和子役の蒼井優(左)と陣治役の阿部サダヲ(右)。

「彼女がその名を知らない鳥たち」より十和子役の蒼井優(左)と陣治役の阿部サダヲ(右)。[拡大]

本作は、トロント国際映画祭の“世界的な視野と注目すべきストーリー性を持つ作品”を選出するコンテンポラリーワールドシネマ部門で上映された。現地で観客からのQ&Aに答えた白石。「この映画をどのように捉えていますか?」という質問に対し、「個人的には特に陣治に感情移入をしました。自分も家では奥さんに足蹴にされることがあるので(笑)」と冗談を飛ばしつつ、「陣治の愛の証明の仕方は誰にでもできるものではないし、心が張り裂けそうな気持ちになりました。タイトルと内容がばっちりシンクロしているものではないと思ったので自分もずっと考えていたんですが、“鳥”は彼女にとって知らないものである、知らない愛がある、ということなのではないかなと思います」とタイトルと絡めつつ答えた。

第42回トロント国際映画祭「彼女がその名を知らない鳥たち」ワールドプレミアの様子。

第42回トロント国際映画祭「彼女がその名を知らない鳥たち」ワールドプレミアの様子。[拡大]

続いて十和子にとって重要なシーンを演じていた蒼井から「どういう表情をしていいかわからない」と問われたことを明かし、白石は「彼女の人生を想像したとき、僕はすごい素敵だと思う、豊かな人生が待っているんじゃないかな」と答えたという。この発言で蒼井は、少しだけ涙を流しなんとも言えないいい表情をしていたと白石は回想する。そして「素晴らしい女優です。原作を最初に読んだときに蒼井さんが思い浮かびました。ほかの人にはオファーしておらず、彼女じゃなければ成立しなかったと思います」と続けた。

「彼女がその名を知らない鳥たち」は、10月28日より東京・新宿バルト9ほか全国でロードショー。

※「彼女がその名を知らない鳥たち」はR15+指定作品

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(c)2017映画「彼女がその名を知らない鳥たち」製作委員会

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