蒼井優と阿部サダヲのダブル主演作「
沼田まほかるの同名小説を原作に
本作は、トロント国際映画祭の“世界的な視野と注目すべきストーリー性を持つ作品”を選出するコンテンポラリーワールドシネマ部門で上映された。現地で観客からのQ&Aに答えた白石。「この映画をどのように捉えていますか?」という質問に対し、「個人的には特に陣治に感情移入をしました。自分も家では奥さんに足蹴にされることがあるので(笑)」と冗談を飛ばしつつ、「陣治の愛の証明の仕方は誰にでもできるものではないし、心が張り裂けそうな気持ちになりました。タイトルと内容がばっちりシンクロしているものではないと思ったので自分もずっと考えていたんですが、“鳥”は彼女にとって知らないものである、知らない愛がある、ということなのではないかなと思います」とタイトルと絡めつつ答えた。
続いて十和子にとって重要なシーンを演じていた蒼井から「どういう表情をしていいかわからない」と問われたことを明かし、白石は「彼女の人生を想像したとき、僕はすごい素敵だと思う、豊かな人生が待っているんじゃないかな」と答えたという。この発言で蒼井は、少しだけ涙を流しなんとも言えないいい表情をしていたと白石は回想する。そして「素晴らしい女優です。原作を最初に読んだときに蒼井さんが思い浮かびました。ほかの人にはオファーしておらず、彼女じゃなければ成立しなかったと思います」と続けた。
「彼女がその名を知らない鳥たち」は、10月28日より東京・新宿バルト9ほか全国でロードショー。
※「彼女がその名を知らない鳥たち」はR15+指定作品
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