「映画監督外山文治短編作品集」の初日舞台挨拶が本日8月26日、東京・ユーロスペースで行われた。
「燦燦 -さんさん-」の
「わさび」は、心の病を抱えた父のため実家の寿司屋を継ごうとする女子高生・山野葵の姿を描いた物語。見どころを尋ねられると、芳根は「野球のシーンが印象的です」と答え、「初めてバッティングセンターに通って、ひたすら振って練習しました。そして撮影では実際に打ちました!」とアピールする。父親役で共演した下條も「最初は彼女、打てなくて。でも撮影では本当にパーンと打ったので、ものすごく気持ちよかったですよ」と回想。
また外山が芳根との撮影を振り返って「どんな子が来るんだろうとドキドキしていたけれど、リハーサルを見ておったまげた。技術も新鮮な感性もあって、10年に一度じゃないくらいの衝撃でした」と伝えると、芳根は首を横に何度も振って恐縮する。さらに外山から「わさび」がハワイ国際映画祭に正式出品されることがこの場で発表され、登壇者たちは大喜びで称え合った。
「ソメイヨシノは60年経ったら咲くことができない」といううわさの真相を確かめるため老人ホームを抜け出した女性と、彼女を思い出の桜まで案内することになった青年の交流を描いた「春なれや」。同作の見どころ紹介では、吉行が「なんと言っても自転車2人乗り! 人生で初めての2人乗り、しかも相手は虹郎くん。長生きすればいいもんだなあって」とほほえむ。村上は本作が熊本・菊池で撮影されたことに触れ、「撮影した1週間後ぐらいに熊本で震災があって。でもこの作品に収められた景色を見て喜んでくれた方々もたくさんいました」とコメント。撮影当時の村上は赤髪だったが、外山いわく「桜より目立っていた」という理由により、スプレーで髪を黒く染めたというエピソードも飛び出した。
最後に芳根は「飛騨高山の風景が本当に美しく、大きなスクリーンで観ていただけるのはうれしいです。葵という1人の女子高生の日常を、気負わず観ていただけたらうれしいです」と会場に呼びかける。短編に初出演した吉行は「監督が俳句のような作品を作りたいとおっしゃっていました。短い物語ですが、俳句と同じで観た人がいろんな気持ちになれる素敵な作品です」と語りかけた。「映画監督外山文治短編作品集」は本日8月26日より3週間限定で上映される。
なお「わさび」「春なれや」を含む「映画監督外山文治短編作品集」公開記念写真パネル展示が、東京・SHIBUYA TSUTAYAにて9月4日まで開催中。映画のスチール写真やオフショットなどが展示されている。
関連記事
芳根京子の映画作品
関連商品
リンク
- 「わさび」「春なれや」公式サイト
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
おおとも ひさし @tekuriha
芳根京子は野球、吉行和子は村上虹郎との2人乗り!出演短編の見どころアピール - 映画ナタリー https://t.co/VnHg4dOgHi