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本作は、1930年代のフランス・パリで心霊術師として活躍するアメリカ人姉妹の物語。ナタリー・ポートマンが姉ローラ、デップが妹ケイトを演じた。
ズロトヴスキは、ケイト役のキャスティングについて「ナタリー・ポートマンの妹に見えるだけでなく、トランス状態に陥って亡霊とコミュニケーションするさまがリアルに見えるような若い女優を必要としていた」と振り返る。そして「ナタリーがリリー・ローズの写真を送ってきたとき、2人があまりにも似ていたからピンと来たの。彼女の何もかもが気に入った」と述懐。「驚くほどスレンダーなボディの上に、一風変わった白鳥のようで意思の強そうな顔がある。だから女の子っぽいふくれっ面が不似合いなのね。もう1つ気に入っていたのは、ナタリー自身が選んだってこと。彼女はすぐにリリー・ローズの面倒を見始めたわ。架空の姉妹がそんな関係になるのっていいわよね」と述べる。
ケイトのキャラクターについて、ズロトヴスキは「大人で意志の強い、きちんとした人物にしたかった。街が変わっても、国が変わっても、どうすれば新天地でやっていけるのかちゃんとわかっているような子よ。不景気であることや世の中の激変も理解していて、若い頃から飲酒癖があり、それでいて子供のように大声で笑うこともできる。そして、空を飛ぶ鳥を尊い贈り物であるかのように見上げる子なの」と解説。「リリー・ローズはまだ若くて経験も浅いけど、彼女の名前は興奮と好奇心と欲望を掻き立てる。同じ年齢だった頃のナタリーがそうだったように、リリー・ローズは子供のセレブの世界に住み、他人の願望によって形作られている。世界ツアーをしている若きスピリチュアリストで、自分が持つ先天的な能力の意味を知っているケイトを演じるには、申し分なかった」と続けた。
ズロトヴスキがデップに寄せる信頼は厚く、「この虚弱体質の非常に若い女優は、豊かな感情表現力もあり、サイレント映画時代のリリアン・ギッシュを彷彿させるわ。リリー・ローズは歴史ものの作品の衣装を着るために髪型すら変える必要のない、非常に珍しいティーンエイジャーの1人であるかもしれない。16歳になったばかりなのに、人を感動させるセンスを持っているわ」と絶賛している。
「プラネタリウム」は9月23日より、東京・新宿バルト9ほかにて全国ロードショー。
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ONODERA Akira @TWDera
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