本日7月31日、「
「スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団」公開時以来6年ぶり3度目の来日となったライトは、7月28日から日本に滞在し、FUJI ROCK FESTIVALやロボットレストラン、タワーレコードなどを訪れた。
事故の後遺症である耳鳴りを音楽でかき消すという主人公ベイビーについて「音楽を聴いているときしか機能できないというキャラクターがとても気に入っている」と語るライトは「オリヴァー・サックスが書いた『音楽嗜好症(ミュージコフィリア)』という本を読んだら、自分も7、8歳のときに耳鳴りを持っていたのを思い出した。人によっては耳鳴りを抑えるために1日中音楽を聞いている人がいるということも知って、ベイビーのキャラクターの理由付けになるなと思った」と述懐。さらに、ベイビーと自身を「音楽がインスピレーションになり、モチベーションになっているところが非常に似ている」と話した。
アメリカの映画監督ウォルター・ヒルとの交流について「ヒルとは7、8年仲良くしてもらっていますが、『ベイビー・ドライバー』のアイデアを話すのも緊張してしまって、アドバイスは特にもらわなかった。けど、本編のラスト5分だけ声で出演してもらって、『ありがとう』の気持ちを表現できたのがうれしかった」と述べる。さらに、本作を観たヒルから「最高だったよ!」と電話をもらったと言い、「センチュリーシティモールの劇場で初日に観てくれたんだ。本作のインスピレーションとなった作品の1つである(ヒルの監督作)『ザ・ドライバー』の1シーンが地下駐車場で撮影された場所だったので、不思議な縁を感じました」と明かした。
ギレルモ・デル・トロがTwitterで13ツイートにわたり、「ベイビー・ドライバー」を絶賛していたことに関して聞かれたライトは「本人がツイートする前に連絡をくれて、たくさん褒めてくれた。『フレンチ・コネクション』『L.A.大捜査線 狼たちの街』という史上最高のカーチェイスを2本も撮ったウィリアム・フリードキン監督も素敵な言葉をかけてくれてうれしいです」と感慨深そうにコメント。
「日本で映画を作る気持ちはありますか」という質問を受けたライトは「ぜひ作りたいと思っていますが、ぴったり来る物語に出会わないといけないかなと思います」と回答。日本映画からの影響について「『ベイビー・ドライバー』に関しては『東京流れ者』『殺しの烙印』などの名前を出されることが多く、自分でも『なるほど』と納得しています。10代の頃にはロンドンの劇場で北野武の『HANA-BI』『ソナチネ』『その男、凶暴につき』やジョニー・トーの作品などを観ていました」と振り返った。
「ベイビー・ドライバー」は、犯罪組織の“逃がし屋”として活躍する若きドライバー、通称“ベイビー”を主人公とするクライムアクション。8月19日より東京・新宿バルト9ほか全国で公開される。
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