第24回PFF(ぴあフィルムフェスティバル)スカラシップ作品が、
新人監督の登竜門として知られる「PFFアワード」の受賞監督からオリジナル企画を募り、毎年1名が映画制作の権利を獲得するPFFスカラシップ。これまで園子温、橋口亮輔、熊切和嘉、内田けんじ、石井裕也などを輩出してきた。
「PFFアワード2014」でジェムストーン賞を受賞した「ネオ桃太郎」の監督・小田が「サイモン&タダタカシ」で描くのは、“運命の女”を探す男子高校生タダタカシとその親友サイモンの旅。本作は第39回PFFのクロージング作品として、9月28日の夜にお披露目上映される。当日は小田が舞台挨拶に登壇する予定だ。
劇団・兄貴の子供の主宰者としても活動する小田は「脳ミソと太ももがパンパンになったこの作品が色んな方に観てもらえたら超うれしいです」とコメントを寄せた。
第39回PFFは9月16日から29日まで東京・東京国立近代美術館フィルムセンターで開催。
小田学 コメント
田舎で生まれた僕にとってPFFの入選は「夢」の様な事でした。
漫画の様にジャンプしましたし。
入選が「夢」なので、スカラシップへの選出は、まぁ「嘘」だと思いました。
散歩でアイデアが出ると聞き、毎晩、死ぬほど徘徊したのも思い出します。
母校の日活芸術学院の同級生と卒業以来、15年ぶりに作品を作れたというのもとても感慨深い事でした。
脳ミソと太ももがパンパンになったこの作品が色んな方に観てもらえたら超うれしいです。
荒木啓子(PFFディレクター) コメント
もう3年前になる。「PFFアワード2014」発表で、一番驚きを持って迎えられたのが小田学監督の「ネオ桃太郎」だった。なぜだか“PFFらしくない”という形容詞を使うひとたちがいた。熱いコメディだから?
いよいよお披露目の迫る第24回PFFスカラシップ作品は、その小田学監督が取り組む。本気で笑いを目指す男だ。嘘のような映画への入り方、劇団主宰や映像製作、終わらない青春を「笑える映画」に賭けて走り続けてきたPFFスカラシップ史上最年長36歳の小田学は、一体どんな長編映画をみせてくれるのか?
スタジオで鍛えられたプロフェッショナルたちの力を借りて完成した「サイモン&タダタカシ」への期待は膨らむばかりだ。
かつて、小田が一番繰り返しみると語っていた、ディヴィッド・リンチの「マルホランド・ドライブ」のように、笑いの迷宮に誘ってくれるであろう9月28日の夜が、楽しみでたまらない。
第39回PFF
2017年9月16日(土)~29日(金)東京都 東京国立近代美術館フィルムセンター
※月曜休館
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- 「サイモン&タダタカシ」公式サイト
- ぴあフィルムフェスティバル 公式サイト
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深谷フィルムコミッション 強瀬誠 @fukayafilm
【編集】深谷オールロケ作品『ネオ桃太郎』小田学監督から電話。撮影協力した気がしないでもない最新作は第24回PFFスカラシップ『サイモン&タダタカシ』…はじめて報告を受けた時から3年になる。完成まで死ぬほど振り切れて欲しい。https://t.co/xMQEAupuaY #eiga