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本作は、1987年のある田舎町を舞台にした青春コメディ。情けない父親を嫌い、隣に住む幼なじみのメグミを意識しながら悶々とした日々を過ごす中学生タカシの冒険が描かれる。主人公のタカシを演じた犬飼は現在高校生。「今日学校でテストが終わったので、すっきりした気持ちでトークイベントに臨めます。よろしくお願いします」と挨拶する。一方、ヤンキーのメグミを演じた浅川はファンを見ると「圧倒的男性率(笑)」と自身のファンが多く集まったことにほほえむ。そして「アイドル活動ではあまりすることのない口調や振る舞いを見せた作品。最初は不安だったけど、役と私が重なる部分があったので」とヤンキー気質な側面をにおわせると、会場のファンは納得した様子でうなずいていた。
オーディションを経て主役に抜擢された犬飼。足立は犬飼を選んだ理由を「自己紹介が印象的だった。自信なさげでかわいい感じがすごくタカシにしっくりきた」と明かす。一方の犬飼が「緊張してて全然覚えてないです」と語ると、浅川から「犬飼くん、今も緊張してるでしょう(笑)」とツッコミが。犬飼は「してます!」と大きな声で返答し、MCから「楽屋でもっと緊張ほぐしといてって言ったじゃんか」と詰め寄られる。そんな犬飼と浅川の姿に、足立は「楽屋でこの2人があまりにもしゃべらないから俺も居づらくって(笑)」と話し、観客の笑いを誘った。
続いて本作の1987年という時代設定について役作りの面から質問が飛ぶ。犬飼は「自分が生まれていない時代なので全然想像がつかなかった。でも現場でタカシの部屋に入ると、美術がすごくて。昔のおもちゃとか映画のポスターを見ると自然に世界観に入ることができた」と振り返る。劇中に登場するポスターやVHSは足立の私物も含まれたという。足立は「ジャッキー・チェンのポスターはわざわざ実家から送ってもらって、VHSは300本ぐらいが自分ので。でも美術を細かく見すぎると1995年の映画とかも交じってるんで見ないでください(笑)」と裏話を披露した。
足立の実体験にもとづいて描かれた本作。足立は「2、3年の間に自分自身に起こった出来事を映画では一晩に凝縮して脚本を書きました。浅川さんのモデルは家の向かいに住んでいためちゃめちゃヤンキーなお姉さん」と述べる。一方の浅川はヤンキー役を演じたことで自身の殻を破ることができたと話し「つばを吐くシーンで、自分は『ペッ!』って吐くイメージだったんですけど、監督に『ベトォ』『ネチョォ』って感じにしてって言われて(笑)。『ベチョォ』ってツバを吐いてみたら監督にすごい褒められてうれしかったです」と述懐した。
イベントの後半では、DVD特典お渡し会と称し、キャストの2人が購入者特典の写真を観客に手渡した。「14の夜」のDVDは明日7月12日に発売される。
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