日活ロマンポルノ作品「天使のはらわた」シリーズのBlu-ray BOX発売記念トークイベント付き上映会が、7月12日に東京・渋谷HUMAXシネマにて開催され、監督の
1988年に公開された石井の監督デビュー作「
石井は「自分は女性の生き方を描きたくてマンガを描いていたものですから、男のキャラはどうでもよかったんですね」と回想し、竹中のキャステングについて「伴淳三郎さんや森繁久彌さん、フランキー堺さんなど、テレビでお笑いをやってる人は映画で素晴らしい演技をすると思っていた。竹中さんにもそんな妖気を感じていて“笑いながら怒る男”とかを見ていて化けるんじゃないかなという予感があった」と振り返る。そして「相米(慎二)監督とキャスティングしてたんだけど、相米さんもお笑いの人はお芝居が巧みなのを知ってて竹中さんに当たったんです」と明かす。
竹中は「劇団青年座にいた頃、事務所のゴミ箱に捨ててあった台本のページをめくったら、“監督・脚本:石井隆”って書いてあって。これ誰に来た仕事なの?って聞いたら『竹中だけど、ロマンポルノなんてやらないだろ?』って言われて、“なんて”とはなんだ!って一喝したんですよ」とエピソードを披露した。
当時の撮影現場について石井は「最初はあまりうまくいってなかったんだけど、竹中さんの『勃たねえよ』というアドリブの一声から、現場がガラっと変わったんですよ」と感謝の気持ちを伝える。さらに「マンガ家が映画を撮るというので、スタッフに絵コンテを出しても『マンガなんて動かねえよ。映画は動くんだよ』って言われて、僕に反感持ってるんだなと思いながら現場に行ってた。でも、おしっこが交わることで2人の気持ちが交わっていくというシーンが画になったときにスタッフが納得したみたいで、雰囲気が変わっていった。そういう経験の積み重ねが、勉強になったし、貴重でしたね」と語った。
竹中が「相米監督が毎日のように現場にいらして遠くからじーっと見守っていた。愛情が伝わってきて最高なんですよ」と思い出を話すと、石井は「相米監督は助監督として冨樫森さんを送り込んできたり、いろいろやってくださって感謝しています」と思いを述べる。撮影現場のエピソードは続き、「鈴木則文監督が『ベッドシーンを演出させろ』と言って、監督が横にいるのに『違うだろ! そんな濡れ場じゃダメだ!』って、勝手に演出しだしたりして(笑)」と竹中が暴露すると、石井は「エッチ度で言ったら僕のほうが上ですよ。あの方は本当に真面目で、『パンツの穴』の頃に飲んでいたら『石井くんね、僕は今回制服の脱がせ方をちゃんと会得したんだよ!』と言ってた。女子高生の制服をどうやって脱がせたら観客が喜ぶか、頭の中で研究しているんですよ」と笑顔を見せた。
最後に、石井の監督作「甘い鞭」に出演している女優の
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