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夜神里奈のマンガを実写化した本作は、告白12連敗中の女子高生・橘せとかに訪れたモテ期を描くラブコメディ。主人公のせとか役を土屋が、彼女の血のつながらない兄である“お兄”ことはるか役を片寄が務めたほか、千葉が芹川高嶺、草川が美丘千秋、杉野が芹川国光に扮している。
公開初日ということで土屋は「兄こまの誕生日?を皆さんと迎えることができて本当にうれしく思います」と挨拶。本作が映画初出演となった片寄が「わからないことだらけではありましたが、ここにいるキャストの方やスタッフの皆さんに支えていただきました」と感謝を述べると、千葉は「お兄の映画初出演という記念すべきときに一緒に立ち会えたんだと改めてすごいうれしく思います……」と白々しく挨拶。そして「はい。好感度上げにいってます(笑)」と自虐的に語り笑いを誘う。
続いてMCより衣装のポイントを問われた土屋。「今日はお兄たちに感謝を込めて服装をコーディネートしました」と明かし説明しようとするが、下半身を指しながら「上が、あっ下が、あっ下半身が」と混乱してしまい、会場からは笑いが起こる。気を取り直した土屋は「下はニーハイとスカートでせとか風に、上半身の黒いシャツは高嶺さんを、ネクタイはお兄と千秋さんと国光をイメージしました」と明かし、ほかのキャストから「おおー」と反応され得意気な様子だった。
「今だから言える!!“兄こま”ここがツボポイント」と銘打ち、本作の魅力をキャスト陣が語る一幕も。千葉は「『ここキラキラカッコよくしてください!』って言われるシーンがけっこうあって、草川くんはターンしたり、僕はサングラス外してキリッてしたりとか、決めポーズをとるところとかは気合を入れてやってます。現場の眼が厳しくて(笑)」とコメントしていた。
イベントの最後、土屋の出世作となった「鈴木先生」の監督も務めていた河合から土屋へサプライズレターが送られる場面も。河合が「せとかを演じてくれてありがとう。太鳳ちゃんにしかできない素敵なせとかでした。せとかは土屋さんとは正反対のキャラクターで、演じるのはとても難しかったのではないでしょうか」と手紙を読み上げると、土屋の目が潤む。その後、劇中にも登場するという花冠を河合が土屋に贈呈する。感無量という表情の土屋は「本当に幸せです。ずっと自分がせとかでよかったのかなって考えていたんですけど、監督とこうしてここに一緒にいられることが本当にうれしい。(女優を)続けてきてよかったなと思います」と震える声で感謝を述べた。さらに片寄に対しても「お兄がお兄でよかったなって思います。お兄になってくれてありがとうございました」と語りイベントを締めくくった。
「兄に愛されすぎて困ってます」は、全国で公開中。
河合勇人の手紙 全文
土屋太鳳様
まずは「兄こま」お疲れ様でした。
そしてせとかを演じてくれてありがとう。
太鳳ちゃんにしかできない素敵なせとかでした。せとかは土屋さんとは正反対のキャラクターで、演じるのはとても難しかったのではないでしょうか。
本読みのときは、誰よりもうまく、お兄たちを圧倒していました。朝ドラをはじめ数々の作品を経験してきたオーラと貫禄がありました。
しかし、「兄こま」のせとかは恋に恋する女子高生。脳天気な妹にならなくてはいけません。いかに女優・土屋太鳳からオーラと貫禄を消すかが肝になるからです。
土屋さんとは「鈴木先生」で出会い、6年の歳月が経ちました。あの震災の年、スタジオで一緒に撮影していたときのこと、一度も忘れたことはありません。以来撮影現場では、監督と女優という関係ですが、ずっと同志のように感じてきました。
土屋さんは今後、日本映画を背負っていく大女優になっていくと思いますが、「兄こま」のこと折に触れて思い出してもらえるとうれしいです。
太鳳ちゃんがせとかを演じてくれて本当によかったです。心から感謝しています。本当にありがとう。
くれぐれもお体に気を付けて、ますますのご活躍を期待してます。
そしてぜひもう一度ご一緒できることを楽しみにしています。
監督 河合勇人
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