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日本とラトビアが共同製作した本作は、ある出来事をきっかけに自分の殻に閉じこもっていたケイコが、ラトビアの首都リガで行方不明になっていた夫と不思議な再会を果たすヒューマンドラマ。桃井とイッセーは、アレクサンドル・ソクーロフの監督作「太陽」に続き、夫婦役を演じている。
初めにマイクを持った桃井は「悲惨な歴史を持ったラトビアと、災害によって悲劇が起こった日本で作るのであれば、そこで失った人々を思い出の中に置き忘れたようにするのではなく、その思い出ごと育てるようなおとぎ話を目指そうと考えていました」と挨拶。一方、イッセーはラトビアでロケが行われたことに触れ「かおりさんと見知らぬ街の石畳の上で芝居ができたことの喜びに勝るものはない」と述べ、笑顔を見せる。
台本について桃井は「マリスが書いたんですけど、ラトビア語から英語、そして日本語と何度も翻訳しているからわけがわからない部分があった。だから、みんなが勝手な方向に走っていた」と撮影の裏側を明かす。イッセーも「僕も紙はあまり見てない……あ、台本というよりもう紙だったんです」とぶっちゃけ、「サッカーの試合のように、展開が読めない現場だった。なのでアスリート感覚を大事にしました」と振り返る。2人の言葉にマーティンソンスは「自由に演技しているのを見守っていました。編集するのは自分なので、あとでどうにでもできると思っていた」と返し、反撃した。
ラトビアのほか神戸でもロケが行われた本作について桃井は「ラトビアでの撮影はマリスのおかげで市長まで手を貸してくださった。でも神戸のほうは少し支援の力が弱く桃井かおりとしては残念だった。AKB48の子を1人でも入れておけばよかった」と冗談を交じえながらコメントすると、観客から笑いが漏れる。
桃井は「日本で封切られて本当にうれしい。ここ何年か私が出た映画は、映画祭でしか観れないという状況だった」と喜びを語る。イッセーも「今日から日本の方に観てもらえて、9月からリガでも上映が始まる」と述べると、桃井は「じゃあ、その頃皆さんリガのほうにも観にきてください」とジョークを飛ばした。
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