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現在公開中の本作は、サバイバルホラーアクションゲーム「バイオハザード」の世界観をベースにしたフルCG長編アニメーション。同ゲームシリーズではおなじみのキャラクターであるクリス・レッドフィールドとレオン・S・ケネディが、大規模バイオテロを阻止するため奔走する。
辻本が監督として参加した「THE NEXT GENERATION パトレイバー」シリーズの総監督を務めていた押井は「辻本がお世話になっております。不束者ですがこれでやっと男になれたかなと思います」と挨拶。また「これで一人前の監督。だから、これからは敵。次からは容赦なく叩こうと思います」と冗談交じりに喜びを語る。
本作を作る前に辻本から相談を受けたと言う押井は「予算とスケジュールから作品を作っていくわけだから、そういう下世話な話をした。『お前ギャラの交渉できんだろうな?』とかね」と振り返る。「結果、交渉できなかった」と辻本が述べると、押井は「関西人のくせに本当に……」とイジる。続けて「Production I.Gの石川(光久)は買い物するときは相手の希望の半額から始める。逆に要求するときは倍額から。そうするといいところで落ち着く」と裏話を明かす。
制作途中のものをちょこちょこ観てもらっていたという辻本は「ゾンビ犬とチェイスするシーンとかを観てもらったんです。そのときは何もダメ出しされなかったんですけど、本当は言いたいことあったんですよね?」と詰め寄る。その言葉に押井は「どうせ手遅れだと思って言わなかった」と即答。その後押井が「あの犬ってドーベルマンだよね? 本物見たことある?」と問うと、辻本は「ありますけど、押井さんみたいにお尻とかをじっと見てない」と大の犬好きとして知られる押井に反撃する。辻本の言葉に押井は「見るだけじゃない、俺は触りまくる」と乗っかり、会場の笑いを誘う。
もともと血が苦手だったが、2015年に公開された監督作「東京無国籍少女」から血が好きになったと言う押井は「あの作品で派手に血を使った。血は間になる。様式化しやすく、リズムも作りやすい。赤という色は映画の中で使うといいポイントになる」とその魅力を述べる。辻本が「もし次回作があれば」と聞くと、押井は「血みどろ」と語り、ニッコリ。
辻本が「この作品の監督、狙ってるでしょ?」と問いかけると、押井は「いや狙ってないよ。でもオファーが来たら断らない」と断言。辻本が「主人公は誰にします?」と聞くと、押井は「まずオヤジ2人を主人公にするつもりはない」と牽制し、「主人公はやっぱりジル。それでパートナーはヘレナ。バリバリにハードな作品にする」と願望を明かす。YouTubeでゲームの「バイオハザード」シリーズのプレイ動画をよく観ていると言う押井は「アニメーションはモーションの快感原則が支えてる。このゲームは殴る蹴るだけじゃなくて、銃器も入ってモーションの新しい快感原則があった」と称賛した。
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