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廣木が処女小説を自ら映画化した本作は、週末になると高速バスで福島から東京へデリヘルのアルバイトをしに行く市役所職員の女性・みゆきを軸にしたR15+指定の人間ドラマ。
オーディションで主人公のみゆき役に選ばれた瀧内は「自分の力を信じられなくて実家に帰りたいなと思っていた時期に選んでいただいた」と振り返り、「(廣木は)怖くて厳しいと聞いていたけど、すごく優しい。“そのままの自分でいればいい”と学べたことが大きいです」と感謝の気持ちを込めて話す。役作りについて尋ねられると「デリヘルをやられている方に取材をしたり、仮設住宅に行った」と明かし、「本(脚本)読みのとき、廣木監督に『1冊のノートに自分が考えた思いを書いてください』と言われて書いたものが宝物になっている。悔しい気持ちのときには、クソ!とかも書いてあるんですけど」と笑顔で語る。
仮設住宅で暮らすみゆきの父親・修役を演じた光石は「東京でのほほんと暮らしている僕を、いわきの土とか空気とかスタッフとか廣木さんが助けてくれた」と撮影を振り返る。デリヘルの従業員・三浦役の高良は「廣木組に出れるということがうれしいですし、廣木組はデリへルに詳しいスタッフが多いので、みんなに聞いて役作りをさせていただきました。みんな行ってるぐらい(笑)」と冗談を交えて話す。ドラマ「4TEEN」で中学生のときに初めて廣木作品に出演した柄本は「廣木組は素晴らしいほど緊張感があるので、映画の現場にいるなという感覚でできる」と述べた。
続いて、みゆきがデリヘルで働いているという設定にちなみ、“実は自分にはこういう面がある”というテーマでトークすることに。高良が「九州の熊本出身なので酒豪だと思われるんですけど、下戸です」と明かし、柄本は「僕もお酒が飲めないのにめちゃくちゃ飲むと思われてる。健吾くんが前に飲んでたときはショックだった」と自分だけ飲めないことを悔しがる。高良が「がんばって1杯は飲んだけど、飲まないほうが楽しい。カルピスチューハイ、チューハイ薄め。ほぼカルピスです」と打ち明けると、客席から笑いが起こる。
最後に廣木は「どんなふうに受け止められるか心配だけど、いろんなメッセージを込めたつもり。今自分がこんなことを考えているのだと、映画の中から感じてもらえたらうれしい」とメッセージを送り、イベントの幕を引いた。
「彼女の人生は間違いじゃない」は、7月15日より東京・ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国にて順次ロードショー。
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