映画「
本作は上戸演じる主婦・紗和と、斎藤扮する高校教師・北野の不倫関係を描いた連続ドラマ「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」の3年後を舞台とする物語。登壇者たちは「あなたにとって『昼顔』とは?」をテーマにトークを繰り広げる。上戸の答えが本作の宣伝コピーとなった「決して、もう二度と。せめて、もう一度。」であったため、斎藤は「盗作ですよ!?」と反応。上戸はドラマ版が終了してからの3年間に思いを馳せながら「私にとって『昼顔』はまさにこの言葉通りで、この3年間すごくしんどかった。さよならしたいくらいつらい気持ちでしたが、また紗和に会いたいという気持ちもどこかにあります」と思いをあふれさせる。
斎藤は「無意識の意識」と回答を見せ、「この『昼顔』で役者としての人生が変わったんじゃないかな。監督と初めてお会いしたとき、『色気や艶というものを排除する』と宣言していただいて」と述懐。西谷は「素のたたずまいがナチュラルだから、このままで自己演出せず」と斎藤に伝えたことを明かした。また北野の妻・乃里子を演じた伊藤は「初体験」と書いたフリップを掲げ、「不倫という世界を、この作品を通して知りました。ここまでのヒールを演じたのも初めて」と自身の挑戦に言及。紗和が働く飲食店のオーナー・杉崎役の平山は、男女の出会いから始まる本作のストーリーを受けて「運命」と回答した。
最後に斎藤は、不倫というテーマを描いた作品だけに「当初はこの映画は宣伝しちゃマズいよね、笑顔を見せちゃ駄目だよねと言い合っていたんです」と打ち明ける。そして「上戸さんの覚悟や、紗和として背負った十字架でこの作品が成り立っています」とねぎらいの言葉をかけるうちに、上戸の目から涙が。
上戸は斎藤が差し出したハンカチで涙を拭うと、「背負うものもたくさんありました。でも紗和を通じて疑似体験させてもらい、不倫というテーマに対して毎日考えさせられました。最高の現場だったので私にとって『昼顔』との出会いは素敵でした。たくさんの方に愛してもらいたい映画かどうかはわからないけれど、心に残る映画になるといいです」と振り絞るように語る。それでも泣き止まない上戸が「どうしよう! 斎藤さん脱いで!」とその場を斎藤に託すと、斎藤は言葉通りにジャケットを脱ぎ出して上戸を笑わせた。
また本作はイタリアの第19回ウーディネ・ファーイースト映画祭に続き、6月17日から中国で開催される第20回上海国際映画祭への出品も決定。斎藤は「イタリアのお客さんは、日本との倫理観、法や制度の違いに驚いたり面白がってくれました」と振り返り、「中国は日本と近い部分があるかもしれません。不貞というテーマを彼らがどう捉えるのか。僕も現地に行けるはずなので非常に楽しみです」と期待を込めた。
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山口透析テツ(脱被曝) @tohsekitetsu
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