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中村明日美子のBLマンガを原作とする本作では、同じ「イチカワミツオ」という読みの名前を持つ2人の男が衝撃的な再会を果たし、犯罪の世界へ落ちていくさまが描かれる。壱河光夫に淵上、市川光央に田中が扮し、それぞれの高校時代を川籠石と須賀が演じた。
舞台挨拶では壱河光夫を“白ミツオ”、市川光央を“黒みつお”と区別しながらトークを展開。淵上は「初日を迎えてうれしい気持ちと、作品に関わる時間が減ってしまって寂しい気持ちがある」と心境を述べる。
2週間という短期間で撮影された本作。一番ハードだったことを聞かれると、田中は「市川光央になるための役作りの段階。気持ちをすり寄せていく作業が大変だった」と答える。一方の淵上は、当初黒みつお役と聞かされており「監督と顔合わせしたら話がずれているんですよね。田中くんと挨拶したときも、明らかに黒みつおなんで、『俺、白ミツオですか?』って。そこまで準備してたのを切り替えて、考え直したのが大変でした」と裏話を明かした。
須賀は、普段の自身のイメージとは異なる黒みつおを演じたことについて「監督が『怖い』って言うんですけど、怖い人じゃないです。『本当の須賀健太を撮る』とか、営業妨害ですよ(笑)。でも新しい挑戦というか、自分の中にない役をやらせてもらうのは、役者冥利に尽きます」と話す。すると川籠石が撮影を振り返り「一番近くで本当の須賀健太を……」と話し始め、須賀が「違うから! 迂闊なこと言わないの」とツッコんだ。
さらに須賀は「倉庫に光夫を閉じ込めて『俺の犬になれ』って言うところは、楽しかったです(笑)。普段言えないですからね、そんなこと」と楽しげに語り、内田に「それは君の本性でしょ(笑)」と言われる。川籠石と須賀が「でもなんかトリップしてたよね」「俺らしかわかんないよね」と興奮気味に回想していると、司会者から「お二人の中で何かが芽生えた?」と質問が。川籠石は「そういうことにしておいてもらってもいいです(笑)」と返し、会場をざわつかせた。
田中は14kg減量して黒みつお役に挑んだ。そんな田中との共演シーンを振り返り、麻美役の冨手は「登場人物の誰よりも監督が一番ドSだなって。内田監督と仕事するのは3回目なので、ある程度“鬼”具合は把握してたんですけど。14kg減量したとはいえ、田中さんと戦うのがきつくて」と語る。「女性のお客さんが、私の役に対してムカついてくれたらいいなと思って、監督にもそう指示されていたので、楽しかったです。痛かったですけど」という言葉を受け、田中も「あのビンタ痛かったよ!」と返した。
最後に須賀は「今日ご覧いただいた皆さんには、SNSで広めていただきたいです。『須賀健太は天使で、役でああいうダークなキャラをやっていた』ということでひとつよろしくお願いします」とアピール。そして内田が「小さい映画ですが全国の人に観ていただきたいので、皆さんには宣伝部の一員になっていただけたら」と舞台挨拶を締めくくった。
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