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5月26日に封切られた本作は、三島由紀夫が1962年に発表したSF小説をもとにした物語。ある日、自分たちが宇宙人であることに気付いた一家が人類を救うため奮闘するさまを追う。
リリーが演じたのは、一家の大黒柱であり、“当たらない”ことで知られる気象予報士。父親という役どころだったが、「最初のほうで(家族の仲が)冷え切っているのがわかってリアル。まさに地球人の家族。逆に宇宙人に覚醒してからのほうが理想の地球人の家族に近付いていくという皮肉が面白い」と感想を述べる。また「普段はホームレスやシャブ中の役ばかりやってますからね。(今回は)気象予報士で火星人で不倫してるって……情報が多くて役作りどころじゃなかった」と続け、笑いを誘った。
フリーターから水星人になり、使命感に目覚める長男役の亀梨は、自身と比較して「自分はグループ活動させてもらっているので、そこを潤すことが1つの使命だと感じています」と話す。また金星人に覚醒し、美を正していく長女に扮した橋本は「お父さんにとって扱いにくい娘の感情や、好きな人に狂信的な恋心持ったり、年頃の女の子にありがちな感情が多かったので、私が知っている心を引き出して演じました」と述懐。リリーが「まだ20歳なのに神秘的な雰囲気で。髪の毛を切ってさらにUFO呼べそうになりましたね」と感心すると、橋本は「UFOはいると思います、呼べます!」と無邪気に笑う。
すると亀梨から、橋本が撮影中に唯一はしゃいでいたというエピソードが飛び出した。「劇中に牛が出てくるんですけど、(橋本が)すごい反応してましたよね。おとなしくてイメージ通りの女優さんだったけど、牛と出会ったときはロケバスから『牛ー!』って走り出して」と亀梨。それに対して橋本は「人間より大きい動物が大好きなんです!」と声のトーンを上げる。さらに亀梨が「実は2頭用意されていて、本番で選ばれなかったほうの牛はちょっとふてくされていたんです」と明かすと、リリーは「ちゃんとお芝居できる牛だったよね。選ばれたほうの牛はこのあと仕事増えますよ」と牛を手放しで褒めたたえた。
また“水ビジネス”にハマる母役の中嶋が「宅配クリーニングにハマってるんです」と自身のエピソードを披露すると、亀梨は「いろいろあるんですねえ!」と真剣に相づちを打ち、謎の代議士秘書役の佐々木が「すっぱいものが得意。レモンを皮むいてそのまま食べられる」と“人間離れした”特技を明かすと、リリーは「妊娠してるんじゃない?」とツッコむ。盛り上がる5人を眺め、吉田は「普段から一緒にいるんじゃないかっていうぐらい波長が合っている。だから自分の人を呼ぶセンスは褒めてほしいなと思います。あと牛(を呼ぶセンス)もですね」と満足げな様子。
写真撮影を終えると、最後にリリーが「さっき蔵之介さんが『あの牛、CGだと思ってた!』と言っていました」と暴露。そして「(すでに観た人は)ちゃんと本物だと思ってもう1回観てください! あの牛の芝居を!」と最後まで牛を絶賛していた。
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