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本作は、人魚の少女ルーと心を閉ざした少年カイの交流を描くオリジナル劇場アニメーション。アヌシー国際アニメーション映画祭の長編コンペティション部門にノミネートされている。
谷は「ルーちゃんには恥ずかしさがなくて、伝えたいことがあったらすぐに言葉にできる素直な女の子なんです」と自身が声を当てたルーを説明。アフレコでは照れないよう意識したことを明かし、「(演技は)大丈夫かな?という心配があったんですけど、試写で観たときちゃんと自分の声がルーちゃんに合っててよかったと思いました」とうれしそうに語った。谷のアフレコを笑顔で見ていたという湯浅は「すごくよかったんです。癒やされながら見てました」と振り返る。
オーディションでカイ役を勝ち取った下田は、絵コンテを見たとき「この役をやりたい」とすぐに思ったという。湯浅はオーディションを回想しつつ「ほかにもうまい人はたくさんいたんですけど、下田くんの声だけ感動したんです。心を揺さぶる声に懸けたいと思いました」と下田の起用理由を明かす。続けて、カイの熱唱シーンのアフレコについて下田が「監督から『叫ぶように歌ってくれ』とアドバイスをもらって。監督自ら歌ってくれたんです」と収録中のエピソードを披露すると、湯浅は「歌になってなかったでしょ」と照れた様子を見せる。下田は「監督のは心の叫びでした。本当歌になっていない……下手って意味じゃないですよ!」と慌てて補足し、観客の笑いを誘った。
「台本を受け取った当初はカイのセリフを読んでいました」と冗談交じりに話す篠原は「ルーのパパを演じたんですが、『うおー!』とか『がるるる!』みたいなセリフしか台本になくて。監督に聞いたら『これで合ってます』と言われました」と述懐。また篠原はアフレコを振り返りながら「合ってるかな?と不安に思いながら監督のほう見たら、爆笑してるんですよ」と述べ、理由を問うかのように湯浅に顔を向ける。湯浅は「想像以上によかったんです」と爆笑の理由を説明した。
イベントでは谷、下田、篠原の3人に湯浅が手紙を朗読する一幕も。湯浅が、最初の谷のアフレコを見た時点で「ここにはルーがいる。これは大丈夫だ」と安心したことを打ち明けると、谷は「声をこんなに褒められたのは初めてなのでうれしいです」と涙ながらに語った。
「夜明け告げるルーのうた」は全国にて公開中。
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小木曽雪菜を許さない @motoiethicka
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この記事読んだだけで思い出して涙出てきたヤベエ