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石井の監督作を集めたオールナイト上映とあわせて実施された本イベント。三浦しをんの同名小説をもとにした「
石井の短編を観た池松は「泣きそうになりました。22歳から24歳の作品ですよね。ずっと天才だったんですね」と感想を吐露。石井は「『ぼくたちの家族』『舟を編む』の対極にあるような作品群で、『こんなのもやってるぞ』とわかってもらえれば」と観客に語りかける。
「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」のキャンペーンでベルリン国際映画祭や香港国際映画祭などに参加した2人。石井が「海外に行くと『お前は誰なんだ』『お前の映画はなんなんだ』ということを突き付けられる。池松くんは、日本映画界からはみ出るぐらいの才能があるから、改めてそういう問いかけをされてほしいと思った」と思いを明かすと、池松は「本当にいいタイミングで連れて行ってもらえてよかった」と感謝の気持ちを述べ、「『自分は何者なんだ』『なぜこの時代に生まれたのか』『お前に何ができるんだ』ということを問われたような気がしました」としみじみ振り返った。
石井が「俺は池松くんのことを特別視しているけど、それはなんでだと思いますか?」と質問すると、池松は「じゃあ僕がなぜ石井裕也を特別視しているか答えていいですか?」と返答するなど、2人はほほえましいトークを展開していく。続けて池松は石井との出会いについて「18歳で東京へ出てきたときに石井監督の映画に出会って。『なんだろう、この人』って調べたら、今まで仕事してきた人の中で一番年齢が近くて、『なんでこの人は自分自身が抱えてきた思いを代弁してくれるんだろう』と思ったんです」と述懐。それを聞いた石井は「なんで今日はそんなに饒舌なの?」と池松に顔を向け、「池松くんは明るい部分があるにもかかわらず、潜ませようとするところがあって。でもサッカーするときは『うわー!』って叫んだりするんですよ。普段は本音を封印しようとするけど、それが漏れちゃうこともある」と裏話を披露し会場を盛り上げた。
石橋静河と池松がダブル主演を務めた「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」は、5月13日より東京・新宿ピカデリー、ユーロスペースにて先行上映。5月27日より全国ロードショーとなる。
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池松壮亮が石井裕也との出会いに言及「この人は思いを代弁してくれる」 - 映画ナタリー https://t.co/hojQ7bT1fE