「嘆きのピエタ」「メビウス」で知られる
日本で撮影が行われた「STOP」は、原発事故の影響で福島から東京へ引っ越した若い夫婦が、妊娠中の子供を出産するかどうか、政府やさまざまな情報に振り回されながらも決断する姿を描いた作品。キム・ギドクは監督のほか、脚本、撮影、照明、録音などを1人でこなし、出演には
予告編には、謎の男が夫婦に中絶を促す様子や、原発事故が子供に与える影響を不安に思って次第に正気を失っていく妻の姿などが収められている。
「STOP」は東京・新宿K's cinema、キネカ大森、神奈川のシネマ・ジャック&ベティにて上映。なおキム・ギドクは4月末に来日を予定している。
キム・ギドク コメント
私は、日本に友達がすごく多いのですが、皆さんとても良い方で優秀です。
でも、日本と韓国は、過去の不幸な歴史のために、あまり仲が良くない状況です。そんな中で作った今回の「STOP」ですが、これは韓国人だとか日本人だとか、そういったことは関係なくて、人類の安全の問題だと思っています。
そして、6年前の3月11日にはたくさんの方が亡くなりました。亡くなった方のご家族のことを考えると、非常に心が痛みます。そして、原発の問題は、終わっていません。終わっていないどころか、これからも、どんどん深刻なことになっていくかもしれません。世界中の技術者を集めてでも、早く自然な状態が戻ってくるようなことになればいいなと思っています。
行定勲 コメント
キム・ギドクが丸腰で日本で撮らなければならなかった「ストップ」は、彼が抱いている社会への危機感が怒りとなって牙をむいた力作である。
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- 「STOP」公式サイト
- 「STOP」予告編
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