原作マンガは、1993年からCUTiEにて連載されていたもの。1990年代を舞台に、都市に生きる若者たちの欲望や不安、焦燥感が描かれた。映画版の監督は「世界の中心で、愛をさけぶ」「ピンクとグレー」の
主演の二階堂が演じるのは、母と2人暮らしをしながら、どこか生きづらさを感じている女子高生・若草ハルナ。そしてゲイであることから学校になじめず、いじめられている同級生・山田一郎役を、「オオカミ少女と黒王子」でも二階堂と共演した吉沢が務める。劇中では、河原で腐りゆく死体を見つけた山田が、その秘密の“宝物”をハルナと共有。さらに過食症のモデル・こずえ、山田をいじめ抜くハルナの恋人・観音崎、山田に一方的な好意を寄せるクラスメイトのカンナ、父親のわからない子供を妊娠したルミといった高校生たちの物語が交差していく。
10代の頃に初めて読んだ本作の映画化のため奔走してきたという二階堂は「衝撃的な空虚、無知ゆえの凶暴、10代でこの作品に出会えた事が財産だと思っています」とコメント。またミステリアスな美少年・山田役を務めるにあたり、食事制限による減量に励んだ吉沢は「生きている実感が持てず、死体という絶対的な存在にすがることしか出来ない山田くんの感情は、どこか共感してしまうところがありました」と話す。そして行定は「ずっと漫画の映画化に抵抗してきた。しかし、岡崎京子さんの名作はあまりにも魅力的でついに手を染めてしまった。私たちが生きた穢れた青春は今の時代にどれくらい杭を打てるのだろうか?」と語っている。
「リバーズ・エッジ」は現在撮影中。2018年に全国ロードショーとなる。
二階堂ふみ コメント
原作について
衝撃的な空虚、無知ゆえの凶暴、10代でこの作品に出会えた事が財産だと思っています。
若草ハルナについて
「実感」に程遠い、若さと強さを纏った女の子。彼女の目線の先を、つい想像してしまいます。
ファンへメッセージ
映画「リバーズ・エッジ」を、作りたいと思います。頑張りますので宜しくお願いします。
吉沢亮 コメント
原作について
自分が生まれた頃の物語ですが、90年代の高校生が抱える虚無感や何か大きな波にのみこまれて身動きが取れないでいる姿が、現代の若者となんら変わらないと感じました。
山田一郎について
生きている実感が持てず、死体という絶対的な存在にすがることしか出来ない山田くんの感情は、どこか共感してしまうところがありました。
ファンへメッセージ
ハードな撮影ですが、最後まで監督を信じて頑張ります。
行定勲 コメント
映画化について
ずっと漫画の映画化に抵抗してきた。しかし、岡崎京子さんの名作はあまりにも魅力的でついに手を染めてしまった。私たちが生きた穢れた青春は今の時代にどれくらい杭を打てるのだろうか? 日々、苦闘しながら撮影しています。
二階堂ふみ、吉沢亮の印象について
主演の二階堂ふみはこの作品に魅了され映画化に奔走した。その姿は逞しく若草ハルナそのもの。吉沢亮は最もキィになる山田一郎として独自の憂いのある雰囲気で存在してくれています。
ファンへメッセージ
90年代が鮮烈に描かれた傑作を未来ある若い俳優たちと共に今の時代を生きる人たちに届く作品にしたいと思っています。
関連記事
二階堂ふみの映画作品
関連商品
フレネシ @frenesifrenesi
私の一番好きな岡崎京子作品が映画化される…。主人公の若草ハルナを誰が演じるかよりも、吉川こずえ役と田島カンナ役が誰なのかが気になる。 / 岡崎京子「リバーズ・エッジ」が二階堂ふみ×吉沢亮で映画化!監督は行定勲 - 映画ナタリー https://t.co/eW2RblERbu