大友啓史、「ミュージアム」イベントで装飾部の重要さ語る

「ミュージアム」のティーチイン試写会が、3月10日に東京のワーナー・ブラザース映画試写室にて行われた。

巴亮介の同名マンガをもとにした本作は、雨の日にマスクを被って犯行を行うカエル男の連続猟奇殺人を描くサイコスリラー。小栗旬、妻夫木聡、尾野真千子らがキャストに名を連ねた。

イベントでは、3月16日に発売される本作のプレミアム・エディションBlu-ray & DVDに収録される特典映像の一部を上映。監督の大友啓史と装飾を担当した渡辺大智が登壇し、制作現場を振り返った。

大友は「装飾は作品のディテールを作っていく仕事。ディテールに魂が宿るんだよね、いろんな意味で。大智くんの仕事にはソウルを感じる」と渡辺を称賛。そして「生活感も装飾部が作るもの。セットに入った俳優たちの『自分たちはここで暮らしている』というイメージを触発しなければならない。役作りのためにも大事な仕事」と続ける。

小栗演じる刑事・沢村と妻夫木扮するカエル男のカーチェイスシーンについて、大友は「最後に車がひっくり返ったあと、さらにガンガン（もう1つの車を）当ててるんだけど、車で“肉弾戦”をやるにはどうしたらいいかなって考えてました」と回想。公道を使ったこのシーンについて、渡辺は「アクションを派手に見せるにはどうすればいいかって頭をひねってました。ぶつかるたびに、本物ではないですけどガラスをまいたりとか」と振り返った。

最後に「（渡辺と）一緒に話せるのはシンプルに楽しかった」と満足げに笑う大友。それに対し渡辺は「こうして大友さんと仲良く話してますけど、実は電話番号すら知らないんですよ。でもこのイベントで前より近付けた気がしますね」と返した。