ゆうばり映画祭、オフシアター部門のグランプリは「トータスの旅」

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本日3月5日、北海道・夕張市にてゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017のクロージングセレモニーが行われ、審査員を務めた武田梨奈らが登壇した。

左からグランプリ受賞者の永山正史、審査員長の内藤誠。

左からグランプリ受賞者の永山正史、審査員長の内藤誠。

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「トータスの旅」でオフシアター・コンペティション部門のグランプリを獲得した永山正史。

「トータスの旅」でオフシアター・コンペティション部門のグランプリを獲得した永山正史。[拡大]

セレモニーでは各部門の授賞式を開催。若手クリエイターの作品を集めたオフシアター・コンペティション部門のグランプリは、ロードムービー「トータスの旅」が獲得。監督を務めた33歳、埼玉県在住の永山正史は「家族にもロケ先でも迷惑かけるし、今回の映画を作ってみて映画作りは非常に迷惑な行為だなと改めて感じました。自分をいかれさせないとできない」と語り、「ゆうばりは右見ても左見てもいかれた人たちが集まってるので楽しい時間を過ごしています。賞までいただいてうれしいです」と喜びの声をあげる。

受賞作品を読み上げる武田梨奈。

受賞作品を読み上げる武田梨奈。[拡大]

その後の囲み取材で次回作について尋ねられた永山は「今までフィクションで変なおじさんたちを描いてたんですが、次は実在する変なおじさんのドキュメンタリーを撮る予定です」と明かした。

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017クロージングセレモニーの様子。

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017クロージングセレモニーの様子。[拡大]

オフシアター・コンペティション部門の審査員を務めたディミトリ・イアンニは総評で「自由でワイルドな風と情熱のある息吹を感じることができました。ほかにはないバイタリティを見せてくれました」とコメント。女優のほたるは「7本すべてがというわけではないんですけど」と前置きし、「女性の描き方がちょっとひどすぎると思いました。女性蔑視的な表現があまりにも多すぎる。いろんな表現があるのは承知しているんですけど、ぜひ次回作には女性が考えて感じていろいろ表現しているというのを入れていただきたいと思います」と涙をこらえながら発言した。内藤誠は「仲間を集めて映画を撮るという素晴らしさをゆうばりに来て市民の皆さんの温かい歓迎とともに感じました。作るほうでも観るほうでも映画を好きでいるといいんじゃないかなと思って生きております」とメッセージを送り、イベントの幕を引いた。

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017は、3月6日まで開催中。

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オフシアター・コンペティション部門 受賞結果一覧

グランプリ

トータスの旅」(監督:永山正史

審査員特別賞

「ベートーベン・メドレー」(監督:イム・チョルミン)

北海道知事賞

「はめられてRoad to Love」(監督:横山翔一)

シネガーアワード

「ストレンジデイズ」(監督:越坂康史)

インターナショナル・ショートフィルム・コンペティション部門 受賞結果一覧

グランプリ

「M.boy」(監督:キム・ヒョジョン)

審査員特別賞

「歯」(監督:パスカル・ティボウ)

優秀芸術賞

「あたしだけをみて」(監督:見里朝希)
「Mizbruk」(監督:ダニエル・デュランロー)
「タコ船長とまちわびた宝」(監督:飯田千里)

スペシャルメンション

堕ちる」(監督:村山和也)

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おおとも ひさし @tekuriha

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