「クーリンチェ少年殺人事件」は“映画の原風景”、行定勲のコメント動画が到着

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エドワード・ヤンの監督作「クーリンチェ少年殺人事件」のリマスター版が、3月11日より東京・角川シネマ有楽町ほかにて順次上映される。このたび、YouTubeにて行定勲の応援コメント動画が公開された。

行定勲

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「クーリンチェ少年殺人事件」ポスタービジュアル

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実際に起きた事件をもとにした本作は、1960年代の台湾・台北を舞台に、少年たちの無軌道な青春とやがて訪れる悲劇を描くヒューマンドラマ。映像の中で行定は、林海象に頼まれ音声機材を運んだ先が本作の撮影現場だったと振り返る。そして「クーリンチェ少年殺人事件」とその撮影現場を自身にとっての「映画の原風景」と述べ、「スタッフとチャン・チェンら役者の間に垣根がなく、一丸になってエドワード・ヤンの頭の中にあるものを再現しようとしていた」と明かしている。

なお今回は、4Kレストアデジタルリマスターが施された3時間56分のバージョンが上映される。

※作品タイトルは「クー嶺街少年殺人事件」(クーは牛偏に古)が正式表記

行定勲 コメント

何も知らずに、私はあの撮影現場にいた。その時は、台湾映画史に残る傑作映画になるとは分かるはずもなかった。もう一度あの日の現場に戻って、もっといろいろなものを見たいと思った。自分の現場もあの日のような空気感になっているだろうかと、今でも考える。「クーリンチェ少年殺人事件」は、僕にとって「映画の原風景」である。偶然では作れない緻密な作品だが、ある少年の青春の一瞬を偶然にとらえた奇跡の映画でもある。唯一無二の映画だ。

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(c)1991 Kailidoscope

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吉野 @cansas25

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