吉永にとって通算120本目の出演映画となる本作は、「北の零年」「北のカナリアたち」に続き北海道を舞台にしたヒューマンドラマ。ソ連軍の侵攻により土地を追われ樺太を脱出し、北海道・網走へとたどり着いた女性・江蓮てつの人生を描く。てつを吉永が演じ、アメリカで成功を収め北海道に帰ってくるてつの次男・修二郎に
吉永は「今回、堺さんとは究極の親子になりますが、頼もしい息子に、思いっ切りぶつかって行きたいですね!」とコメント。堺は「すばらしい皆様とのお仕事に身が引き締まる思いです」と意気込みを語っている。また監督を務める
「北の桜守」は2月16日にクランクイン。2018年春に公開される予定だ。
吉永小百合 コメント
本作への意気込み
夢のようです。「北の三部作」シリーズのフィナーレを北海道で撮影できるなんて。
しっかり力を出し切り、魅力的な作品をつくりたいです。
北海道でのロケーション撮影について
冬はかなり厳しいロケになるでしょう。
踏み堪えて、強い母を演じ、春を待ちます。
堺雅人との共演について
今回、堺さんとは究極の親子になりますが、頼もしい息子に、思いっ切りぶつかって行きたいですね!
滝田洋二郎との仕事について
去年の2月、滝田監督とオホーツク海の流氷を見に行き、作品づくりが始まりました。
翌日私は、雪の坂道で滑って転んで骨折……。監督は、落ち込む私を明るく励まして下さいました。
秋のサハリンへの旅も御一緒して、思いを共有し、いよいよ撮影開始です。
堺雅人 コメント
吉永小百合との共演について
前回ご一緒したブッダでは慈母そのものといった
お役だったのですが、今回はより生々しく、より悲しい
母子関係になるのではないかと楽しみにしてます。
滝田洋二郎との仕事について
「壬生義士伝」では好きなようにのびのびと演じさせていただきました。今回は少しでも成長した姿をみせれるようにがんばりたいです。
本作への意気込み
すばらしい皆様とのお仕事に身が引き締まる思いです。
滝田洋二郎 コメント
本作への意気込み
映画人として、吉永小百合さんとご一緒できるという特別な喜びと緊張と期待に満ちて、準備を進めています。119作もの映画を背負ってこられた吉永さんのオーラとしっかりと向き合い、丁寧で大胆・生き生きと直感あふれる現場で、想像を超える素敵な瞬間に立ち会えることを楽しみに、自分らしく、吉永さんの120作目に臨みたいと思っております。
どのような物語を作り上げたいか
美しい桜・戦争・引き揚げ・流氷・家族・思い出・あの人……。
戦後の向かい風の人生を懸命に生き抜き老いてゆく母と、その背中を見ながら成功を手に入れた息子が、かつて、母子で封印した禁断の扉を開く最後の旅立ちを、吉永さん堺さんでなければならない感動の物語として、現代にも強い共感を覚えてもらえる作品にしたい。
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